このサイトでは、飼い主さんの参考に、
当院で診療した動物の症例や過去に経験した症例、 主な病気の予防法を紹介しています。
結果として飼い主さんの病気への知識と理解を深め、
動物が長く幸せに暮らせるお手伝いをさせていただけたら幸いです。
このサイトでは、飼い主さんの参考に、
当院で診療した動物の症例や過去に経験した症例、 主な病気の予防法を紹介しています。
結果として飼い主さんの病気への知識と理解を深め、
動物が長く幸せに暮らせるお手伝いをさせていただけたら幸いです。
野生鳥獣保護飼養Sボランティア養成講座を開催します
高知県では、NPO法人野鳥の病院と供催で、高知県獣医師会、高知市(わんぱーくこうちアニマルランド)、NPO法人四国自然史科学研究センター、県立のいち動物公園の協力を得て、県内で保護される、傷ついたり弱ったりした野生鳥獣の救護を行い、野生復帰を図っています。その数は毎年、500(羽・頭)にのぼり、中には回復に時間を要するものもあります。
そこで、傷病野生鳥獣の野生復帰を助けるため、「高知県傷病鳥獣救護ボランティア制度」を設け、ご自宅等でヒナや傷病野生鳥獣の世話をしていただくボランティアの方を募集することを検討しています。
つきましては、下記のとおりボランティア養成講座を開催いたしますので、ご案内いたします。
ボランティアに登録いただける方に限らず、今後、野生復帰のお手伝いを考えていただける方、また興味のある方はふるってご参加ください。
講座の概要
1 日時:平成22年2月21日(日)
午前10:00~午後4:00の予定
2 場所 わんぱーくこうち展示学習室(レストラン横)
高知市桟橋通り6丁目9番1号
3 内容
1)高知県の傷病鳥獣保護行政について(高知県鳥獣対策課)
2)傷病鳥は自然から人へのメッセンジャー
講師:社団法人生態系トラスト協会会長 中村滝男氏
3)傷病野生鳥獣救護の現状について
講師:わんぱーくこうちアニマルランド園長 渡部 孝 氏
4)傷病野生鳥獣保護飼養ボランティアに必要な救護技術
講師:NPO法人野鳥の病院 代表理事
獣医師・獣医学博士 中津 賞
~昼休み~
5)実習
「鳥種別の餌の選択と鳥の大きさによる強制給餌の方法等」
実技指導:NPO法人野鳥の病院 所属獣医師・上級動物看護技師
4 主催 NPO法人野鳥の病院、高知県
5 募集人数 30名(先着順)
6 参加費用 無料(この養成講座は(独)環境再生保全機構地球環境基金からの助成金で運営されています)
7 申し込み 高知県文化生活部鳥獣対策課まで電話、FAXかメールでお申し込みください。
電話 088-823-9039
FAX 088-823-9058
e-mail : 141001@ken.pref.kochi.lg.jp
セキセイインコ、ブンチョウ等の掌に入る鳥では写真の様に、頭部を親指、人差し指、中指でしっかり把握し、残りの指は体側に軽く添える。呼吸を確保する為に、決して竜骨突起部を背側方向に圧迫しない。![]()
保定下で、次ぎの3点を確認する
1大胸筋の発達具合:竜骨突起に盛り上がる様に付着しているのが健康な状況を示している。筋肉が痩せて、尖っているときは採餌量が少しずつ不足して、筋蛋白をエネルギ−源として使って来た為で、回復にはかなりの時間が必要な事を示している。
2小さな腹:飛ぶ為に消化器官は最少の容積を持っている。そのため腹部は小さいのが普通である。触診で確認する。
3ソノウ内容の有無:夕方にはソノウ内は餌で満たされているのが普通で、これは夜間には通常は採餌出来ないので、その分を貯蔵している。昼間はふくれるほどはソノウ内に餌は蓄えていない。
以上の触診は数秒で行えるので、不必要に長く保定しない様に心がける。
傷病鳥獣保護飼養ボランティア養成講座開催のお知らせ
NPO法人野鳥の病院では岐阜県獣医師会の後援および岐阜大学の応援を得て、傷病等で自力での生息が困難になった野生鳥獣を民間ボランティアにしばらく預託して保護飼養していただく「傷病野生鳥獣保護飼養ボランティア」の技術講習会を開催します。傷病野生鳥獣を保護した際の対処方法や、動物病院による治療を受けた後の野生復帰に向けた保護飼養における注意事項等を講習します。野生動物救護の関心のある県民の皆様方の御参加を御願いします。
この講習会は独立行政法人 環境再生保全機構 地球環境基金の助成を受けています。
講習会開催要領
1.日時:平成22年2月7日(日)午前9:45〜午後4:00
2.場所:岐阜県岐阜市各務原市那加雲雀町15
那加福祉センター集会室 ☎058-382-3941
3.内容:1)岐阜県の傷病鳥獣の現状について
講師:岐阜大学野生動物管理学研究センター獣医師・岡野 司先生
2)傷病鳥獣救護の意義
講師:岐阜大学野生動物管理学研究センター長・鈴木 正嗣教授
3)傷病野生鳥獣保護飼養ボランティアに必要な救護技術について
講師:NPO法人野鳥の病院 理事 獣医師・獣医学博士 中津 賞
〜昼休み〜
4)実習 野鳥の安全な取り扱いと保定法/日常の管理
身体検査法/食性の理解と餌の選択/強制給餌法
実技指導:NPO法人野鳥の病院所属獣医師・上級動物看護技師
4.主催:NPO法人野鳥の病院 後援:(社)岐阜県獣医師会
5.募集人数:30名(先着順).参加費用:無料
6.参加資格:高校生以上の健康な県民、妊婦は参加できません。
7.申し込み;岐阜県獣医師会事務局へ1月20日までに電話でお申し込みください
058-273-1111(代) 内線2620・2621
8.その他:お車でお越しの際は、那加福祉センター駐車場をご利用ください。
昼食は各自でご用意ください。
9、実習を行いますので、汚れても良い服装か着替えをご用意ください。感染防護の為の防護服、マスク、帽子は用意します。
動き易い運動靴を履いて来てください。
保護した鳥は、翼を広げる事が出来ないくらいの幅の狭い、体長に相当する長さのダンボール箱に収容する。夏季を除き原則換気口は設けない。夏場には底か、最上部に換気口を数カ所設ける。眼の高さに穴があると、鳥はそこから逃げだそうとしてケガするので避ける。ダンボール箱は断熱性にすぐれ、また入手し易いので便利である。飼鳥に使用する金網ケージは翼や脚を挟んで骨折するかも知れないので、輸送用具としては不適である。![]()
ミサゴ(魚食性の中型のタカ)が収容されたダンボール箱。
◎収容する鳥が沢山いる時には、すでに収容したものは夏場は日陰に置く。冬季はペットボトルの湯たんぽを入れて、気温を30℃に保つ様に努める。その為の温度計は持参した方が良い
油で汚染された鳥の場合には揮発性成分で人にも影響が出るかも知れないので、車はよく換気しながら輸送する。冬季には30℃に保温しながら運べると好都合である。水は餌は輸送箱には通常は入れない方が良い。郵送中に水で体が濡れると、さらに鳥を弱らせてしまう。
野鳥の救護/収容時の注意点
1鳥は目隠しをすると余り暴れないので、大きなタオルですばやく鳥全体を包む。
2タオルの上から翼を畳んで、抱きかかえる。
3鳥種による捕獲・保定時の注意点
a:サギ類:嘴の到達範囲は予想以上で、動いて、光るヒトの眼をつつくかも知れない。ヒトは眼鏡やゴーグルを着ける様にする。嘴の辺縁は鋭く、良く切れるので手指は嘴の辺縁を滑らせないようにする。![]()
b:ワシ、タカ、フクロウ類:爪が最大の武器で、握力も強大で爪はヒトの腕の筋肉を容易に貫通する。保護施設に到着時、ダンボールを開封した時に、尾羽と翼で体を支えて、両脚の爪で掴み掛かるかも知れないので、充分に注意する。大きめのタオルで包み込んだなら、タオルの上から中足部を探り、中足部を確実に把握する。次に、視界を遮る為に軍手の中指の部分をきって、この穴に嘴を通し、残った軍手の指の部分を後頭部に廻して結ぶ。保定者は中足部の保定は最後まで続けて、周囲のヒトの怪我を防止する。
![]()
c:全ての鳥に共通する注意点:鳥の呼吸は胸骨を肋間筋の収縮で上下して行っているので、腹−胸方向へ圧迫は呼吸を著しく阻害する。したがって、小さな鳥を保定するときは特に注意する。
NPO法人(野鳥の病院)では野生動物救護の市民啓発活動に一環として、全国各地で、年間を通して実習を含む講習会を開催しています。充実した実習には人手がかなり必要です。野生動物救護に関心のある一般市民と獣医師、動物看護士あるいは学生の応援を求めています。活動は全て奉仕活動として行っていただきます。支援活動を通じて繰り返し実技を練習でき、現場での救護活動に生かせます。講習会開催の情報は逐次このホームページに掲載しています。お近くで開催されるときは是非お申し出いただきたいと思っています。また本法人の設立母体である中津動物病院で年間3000羽超える飼鳥、100羽を超える野鳥の臨床を獣医師は体験していただけますし、臨床技術を公開しています。これから鳥の臨床をしてみたい獣医師に対して、当院での研修(任意の時間帯OK)も無料で受け付けています。動物看護士の卒後研修もできます。
翼が骨折しているときは、その部位によって症状が異なる。
1翼の基部の骨折(肩甲骨、鎖骨、烏口骨、上腕骨近位)では肩先が下がり、翼端がやや上がる。![]()
2翼の中程の骨折(肘関節付近、撓尺骨)では翼端がやや下がる。![]()
3翼の先端付近の骨折(中指骨、指骨)では翼端が極端に下がり、脚で踏みつける事もある。![]()
救護現場における応急処置としては骨折部位の不動化をはかり、骨折局所の軟部組織の損傷の拡大を防ぐことである。そのため羽ばたかせないように翼を畳んで固定する。![]()
出血が認められるときはその部に水溶性の消毒剤を塗布する。軟膏類は使用禁忌である。軟膏類の基材のワセリンは薄く広がって羽毛の表面を覆い、含気を減少させて羽毛の断熱効果を減じる。また極めて除去しにくく、洗浄は鳥を極端に弱らせる。まずVETWRAPの様な自己粘着性のある包帯で翼を折り畳んで図のように固定し、体躯にも軽く巻き付ける。![]()
Altman:Avian Medicine and surgeryより図を引用。
骨折の症状と診断
脛足根骨の骨折
栄養性跛行との鑑別は重要である⇒栄養性のosteofibrosaとは、成長期において、セキセインコやオカメインコ等が、ムキアワのみで飼育されていると骨へのカルシウム沈着が不十分で、体重を支えるたびに大腿骨と脛足根骨は彎曲して疼痛を訴えて跛行する。飼い主からの餌に関する情報を聴取する事は重要で、青菜の多給やフォーミュラ3等の給餌に代えると10日位で回復する。栄養性のもう一つの鑑別方法は、背を下にして、仰向けに診察台の上に鳥を寝かせても、健康な鳥では瞬時に起き上がるが、神経反射が適正でない為に起き上がれないか、起き上がるのに時間がかかる。![]()
若木骨折:患脚の挙上等の症状は目立たないが骨の縦方向の圧迫で弯曲する。骨膜が温存されているので、短縮は見られない。
完全骨折:骨折している骨を縦軸方向に圧迫すると短縮が見られる。また横方向の力で、本来曲がらない位置で曲がる。止まり木では患脚は脱力し、止まり木を握ることが出来ない。
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骨折部位が触診で確認されたなら、鳥を横臥位に保定する。肩と骨盤部を保定で不動化すると良い。患脚をやや強く牽引すると、受傷後3日以内なら、うまく整復できる。関節間の距離に確保が大切で、固定中は牽引し続ける。瞬間接着剤アロアルファを全周の2/3周を羽毛と共に塗り固める。関節運動を妨げない範囲で、関節近くまで広く塗布する。重合反応が悪いときは水を綿棒で塗ると反応が促進される。水がもっとも安全な重合促進剤である。
レントゲンフィルムで作ったEカラーを装着する。この際の接着もアロアルファーが好適である。直ちに止まり木のあるケージに移して、自由に行動させる。10日後にカラーを除去すると鳥が自分で接着剤をうまく取り去る。
浅香山動物病院
◎1月11日(月)は祝日のため休診です。