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犬の膀胱結石

  • 2008年08月08日(金)13時25分
  • by 夕陽丘 院長 兼 管理者

種類

犬、シーズー
性別
雌
年齢体重8歳齢、5.24kg
症状

数ヶ月前から尿の回数が多く、昨日血尿が出たということで来院。
FCRにより直径3cmと2cm,1cm以下多数の結石が認められる。
尿検査所見WBC-細菌+++ph7蛋白+ブドウ糖+ケトン体-ウロビリノーゲン-ビリルビン-赤血球++Hb++鏡検ストラバイト結晶++球菌++RBC++
血液検査所見WBC10500RBC714HGB16.6HCT55MCV77
MCH23.2MCHC30.2GOT22GPT86ALP196TBil0.2Cre0.8
BUN33.2CPK1.0LDH35GLU126Ca10.8
IP3.3Na147K4.6Cl101

処置膀胱切開摘出術

経過

再発防止のためpHコントールdryに食事変更。
尿道カテーテルを5日後に抜去。スムーズに排尿確認後。退院。
結石分析の結果リン酸マグネシウムアンモニウム(ストラバイト)98%以上と判明

10日後の尿検査WBC-細菌-ph6~7蛋白-ブドウ糖-ケトン体-ウロビリノーゲン-ビリルビン-赤血球-Hb-鏡検内皮細胞+結晶-
頻尿も改善され、以前より元気になったのこと。

以後定期的に尿検査を実施。



FCR写真赤矢のところに結石が確認される。


超音波写真
結石は非常に硬く超音波が内部に浸透せず反射してしまうので
強い反射像とその後に続く影(シャドー)が特徴です。



顕微鏡写真ストラバイト結晶


ストラバイト結石

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骨盤骨折pelvicfracture

  • 2008年08月08日(金)13時11分
  • by 夕陽丘 院長 兼 管理者

骨盤骨折 pelvic fracture


骨盤骨折はおもに交通事故で引き起こされる。気をつけないといけないことは、骨折部にとらわれずに、全身状態をよく見ておかないと、手術したが死の転帰をたどることも珍しくない。
交通事故でよくある致命的な合併症としては


 頭部-骨折、頭蓋骨内出血、脳挫傷
 胸部-肺挫傷、胸空内出血、気胸、横隔膜ヘルニア
 腹部-胃破裂、脾臓破裂、尿路系疾患
 動脈性の出血
 皮膚の座滅、切開、感染


などこれらの症状が見受けられた場合まずそちらの処置が優先される。
また受傷後すぐに手術に入ることはストレスの加算が行われるので、
ショックを引き起こされることもよく注意しておかなければならない。

骨盤骨折について言えることは、骨盤周囲にはたくさんの動脈が走っており障害をうけるとそこから後腹膜腔に出血をおこし、出血多量になることがある。
血行動態的に不安定あるいは徐々に貧血が進行する症例では動脈性出血を疑わなければならない
また尿路系の破損も必ずと言ってあるので造影をして検査しなければならない。




骨盤骨折①




種類

犬、雑種 性別 雌 年齢 体重 1歳齢、12kg
症状 交通事故。
肺挫傷と骨盤骨折
処置 来院時意識レベル正常。聴診湿性ラ音聴取。左後肢完全挙上。
水溶性メチルプレドニゾロンを静脈注射、安静にして経過観察。
受傷4日目呼吸状態は改善。血液レントゲン検査にて貧血が発生していないところから
受傷5日目に手術LC-DCPプレートを用いて内固定を実施。

経過

手術後はしばらく患肢を上げたままでしたが、1週間後から徐々に使い始め、3週間目にはほとんど跛行は見られなくなりました。



受傷直後のFCR像

肺野が白くなっており、肺挫傷を示しております。
左の骨盤(腸骨骨体部)で斜骨折してます。
このような症例ではすぐに手術するべきではなくまず肺の機能改善を優先しないといけません。




手術実施後 FCR像






骨盤骨折②









種類

犬、雑種
性別 雌
年齢 体重 7歳齢、15kg
症状 交通事故。
骨盤骨折 坐骨骨体骨折
処置 夜間救急からの転院
来院時意識レベル正常。歩様がおかしく、肢を引きずるようにして歩く。
坐骨骨体骨折のため肢を挙上するための筋肉の起部が骨折のため力が入らない様子。
ワイヤリング手術

経過

手術1週間後から徐々に使い始め、3週間目にはほとんど跛行は見られなくなりました。




骨折部にワイヤーをかけてとめてあります。
他に骨折が無いためにこのような処置で十分に強度が得られます。





骨盤骨折③









種類

犬、雑種
性別 雌
年齢 体重 5歳齢、10kg
症状 交通事故。
骨盤複雑骨折Malgaigne fracture、肺挫傷、尾椎骨折
処置 頭部の損傷は無いために、肺挫傷とペインコントロール、尿路系の造影、出血経過を確認。さいわい血尿がかなりあったが尿路系に破綻は無く、腎臓も正常に機能していた。
受傷後5日目に骨盤骨折の整復となった。

経過

最低限の修復のみの手術となったため、改めて手術の可能性があったが、予後は比較的良好で後肢麻痺がやや残る程度まで回復した。受傷後約3週間で立ち上がれるようになり、1.5ヵ月後には少しの跛行を示すのみまで回復した。
尾椎の骨折は神経の断裂を伴うためまったく回復の見込みがありません。 断尾を行いました。



受傷後胸部FCR写真

肺挫傷のため呼吸速拍がみられ胃内部に空気を飲み込んでいる



受傷後腹部FCR写真

骨盤部骨折


骨盤拡大写真




①左仙腸関節離断
②右腸骨骨体斜骨折
③第1尾椎骨折
④左坐骨骨折
⑤左恥骨骨折
右寛骨臼内部にも亀裂が入っている。

 



手術後のFCR写真
右の腸骨体にDCPプレート
左の仙腸関節離断には3.5mmのスクリューとテンションワイヤーをかけてあります。
坐骨骨折と尾椎骨折については手術時間の関係から後日の手術となりました。




ここに挙げた症例は運よく助かり今も元気に生きているが、治療の甲斐なく亡くなるまた病院に着いたときにはすでになくなっていたということも珍しくない。動物の交通事故は人の監視下でほぼ防げるとおもわれる。ノーリード、放し飼いなどをなくせばしなくてよい怪我をせずに済むのではないか。私は不幸な動物が少しでも少なくなるように願ってもやまない。

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小型犬の左前肢骨折③

  • 2008年08月08日(金)13時00分
  • by 夕陽丘 院長 兼 管理者

小型犬の左前肢骨折③



種類

犬、パピヨン
性別
年齢 体重 3歳齢、2.16kg
症状
子供が抱っこしていたところ暴れて落としてしまったことでした。レントゲンの結果、左前肢の橈骨と尺骨が遠位端で斜骨折していました。
処置 ORTHOmedical miniTプレートを用いて内固定を実施。

経過

LC-DCPプレートの方が最終的な治癒時間は短く、できるだけ選択するのですが、あまりにも骨折部が遠位に近くスクリュースペースが取れないためORTHOmedical miniTプレートを用いて内固定を施しました。

体重が2kgを超えているとのことですので、術後ギブス固定はせず、そのままケージレスト(安静)で経過観察です。


手術次の日には足を少し使うようになり、5日目にはまったく跛行はみられませんでした。

7日目で退院ですが、術後3週間は骨の強度が弱いために自宅でのケージレストを実施してもらいました。





受傷直後 X線写真

左足首で斜めに骨折しています。



手術実施後 X線写真

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右前肢骨折

  • 2008年08月07日(木)14時49分
  • by 夕陽丘 院長 兼 管理者
小型犬の前肢骨折④

種類

犬、ポメラニアン
性別
雌
年齢 体重 1.5歳齢、3kg
症状
飼い主が抱っこしていたところ暴れて落としてしまったことでした。レントゲンの結果、右前肢の橈骨と尺骨が遠位1/3で単純骨折していました。
処置 LC-DCPプレートを用いて内固定を実施。

経過

交通事故と違い、足だけの単純骨折のため、骨折部の組織の座滅が少ないために予後は非常に良好です。

手術覚醒後から痛みを感じなくなったため足を普通に使うようになりました。
でも3週間のケージレストはやはり必要です。散歩不可。
自宅にケージを用意してもらって5日目に退院。
ビタミンAD3Eの注射とCa粉末のみ投与


受傷直後 X線写真 ラテラール像
橈骨と尺骨が遠位1/3で骨折しています。


同A-P像
少し変位を伴う単純骨折です。



手術実施後 X線写真

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小型犬の両前肢骨折②

  • 2008年08月07日(木)14時46分
  • by 夕陽丘 院長 兼 管理者
小型犬の両前肢骨折②

種類

犬、ポメラニアン
性別
雌
年齢 体重 1歳齢、1.5kg
症状
飼い主が抱っこしていたところ暴れて落としてしまったことでした。レントゲンの結果、左右前肢の橈骨と尺骨が遠位端で単純骨折していました。
処置 LC-DCPプレートを用いて内固定を実施。

経過

LC-DCPプレートを使った症例では通常外固定(ギブス)は行わないのですが、小型犬の場合はあまりにも骨が細いために念のため外固定処置してあります。
当院では外固定だけでは癒合不全や外反して癒合を起こしやすいため、内固定の手術を勧めております。
骨折端同士を圧迫して強固に固定するLC-DCPプレートでは、負重がかかったときに骨同士のずれが生じないために、痛みが少なく早期に足を使い出す特徴があります。
特に小型犬の骨は負重しないとCaがどんどん脱解して骨がくっつきません。

手術後はまったく前足を使わない状態でしたが、5日目ほどからギブスの上からも足を徐々に使うようになりました。3週間のケージレストのちギブスを除去。
ギブスを除去した後は違和感があるためか跛行を示していましたが、3日後にはまったく跛行はみられませんでした。


受傷直後 X線写真
両足首で骨折しています。


手術実施後 X線写真

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右前肢骨折

  • 2008年08月07日(木)14時42分
  • by 夕陽丘 院長 兼 管理者
小型犬の右前肢骨折①

種類

犬、パピヨン
性別
雄
年齢 体重 4カ月齢、1.2kg
症状
ソファーから飛び降りたときに骨折したらしいことで受診されました。レントゲンの結果、右前肢前腕の橈骨と尺骨が骨体部で単純骨折していました。
処置 LC-DCPプレートを用いて内固定を実施。2mmのスクリュー4本5穴の一番小さいプレートなんですが骨より幅が太いです。
経過 術後2日後から足を使い出してギブスは1週間ではずしました。10日目に退院。退院時にはまったく、跛行はありませんでした。3週間のケージレストを指示。
4ヵ月後プレートによる強固な保持で尺骨のCa沈着が少ないために、プレートの除去を実施


骨折直後 X線写真
プラスッチックの添え木で仮固定のみ施してあります。


手術実施後 X線写真


3ヵ月後 X線写真 化骨にCaが入り骨化している



4 ヶ月後 X線写真


4 ヵ月後 プレート除去実施後 X線写真

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大腿骨骨頭切除

  • 2008年08月03日(日)17時01分
  • by 夕陽丘 院長 兼 管理者

ファイル 3-1.jpg

大腿骨の骨頭部分で骨折もしくは股関節で脱臼をした場合は正常に整復できない場合が多い。10kg以下の動物であれば実際のところ股関節がなくても筋肉で支えることができる。
股関節の偽関節化を促進させるために大腿骨の骨頭切除をおこなう。
骨頭切除を行うと、大腿骨が正常の位置に戻っている。

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