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ウサギの感染症 1 パスツレラ症

パスツレラ感染症:
 パスツレラ菌(Pasteurella multocida)の感染で起こるウサギの難病です。感染ウサギのクシャミをかけられて鼻腔内に細菌を吸い込むことで感染が成立します。ウサギはこのパスツレラ菌に抵抗性を示さずに増殖を許してしまいます。鼻腔で増えた細菌によって鼻炎を起こして大量の白血球を含む白い膿の鼻汁を出します。これが最初の症状です。ウサギはしきりにクシャミをし、不快な為に顔を洗う動作を繰り返します。その結果前足の親指付近がこの鼻汁で糊を塗ったように被毛が固まります。増殖した細菌はやがて耳管を通して中耳に移行し、さらに内耳までたどり着くと激しい内耳炎を起こします。内耳の近くにあって体の姿勢を正常に保つ働きがある三半規管に炎症が波及しますと、この反射機能が阻害されて、感染を起こした側に頚を捻転させたままになります。これは斜頚と呼ばれる状態です。ひどい時には上下の方向が判らずに、体を捻転側に曲げすぎて回転して、転げ回ります。また涙管を逆流して眼に到達して結膜炎を引き起こします。また気管から気管支をへて肺胞にたどり着いて気管支肺炎を発症します。血流に侵入したこの細菌は体のあちこちに入り込んで白い膿の塊である膿瘍を形成します。また皮膚の傷からの体内に侵入し血流で全身に広がって膿瘍を形成します。ある種の抗生物質でこの細菌の増殖を抑える事が出来ますが、ウサギでは体内のどこかに残って、飼い主が投与を怠ると必ず再燃して、死に至ります。いったんこの病気と診断されたなら生涯にわたる投薬が必要になります。子ウサギは入手時には白い鼻汁を出していないかを良く確認しましょう。、飼い始めて同じ症状が出たならば早期に、この病気かどうかの診断を受けましょう。
もう一つ注意して欲しい事は、この細菌はネコの口内には4頭中3頭の高い確立で見つかります。ネコはこの細菌に抵抗性が強く、稀にしか発病しません。ですからネコと同居しているウサギは、ネコに体を舐められたり、クシャミをかけられないように、接触には気をつける必要があります。稀に感染ウサギに咬まれる事や濃厚接触でヒトにも感染します。咬傷部位からリンパ管伝いに炎症が広がり、高熱を発します。ウサギからよりもネコからのヒトへの感染が多いと言われています。ヒトとの共通感染症ですから注意が必要です。

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2010年03月18日(木)07時49分 編集・削除

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2010年08月23日(月)12時09分 編集・削除

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