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ウサギの感染症 9 肺炎

ウサギの胸郭の容積を、同じ位の体長と体重のネコと比較しますと、ネコでは体長のおよそ1/3が胸郭であるのに対して、ウサギでは1/4に過ぎません。こうした解剖学的特徴がウサギの呼吸器にありますから、いったん肺炎等で呼吸が充分に出来ない時は容易に激しい酸素不足の症状を示します。
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ネコの胸郭です。
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上記のネコと同体格のウサギです。

呼吸困難の症状
 1通常は横隔膜を使う複式で浅い呼吸を回数多く(100回以上)していますが、呼吸困難では吸気に時間がかかって、呼吸回数は極端に減少します。1分間に20回くらいまで低下します。
2また肋間筋も使って胸式で呼吸しますので、吸気時に肋間が広がります。
3咳はウサギでは滅多に観察されません。
4唇や鼻の毛の薄い部分では皮膚が見えて、チアノーゼと言われる紫色に変わります。それは激しい酸素不足の症状です。
5また吸気時には下顎を引いて、口を開けて少しでも換気量を増やそうと喘いだ呼吸様式になります。

 肺炎の発生原因としては、被毛がぬれたまま冷気に曝されるとか、多くはパスツレラ菌の肺感染です。稀には乳腺癌等の悪性腫瘍の肺転移です。ウサギは弱みを見せませんから、上記の様な症状を見つけたならば出来るだけ早く獣医師の診察を受けて下さい。タオルでウサギを包んだり、抱きしめて運ぶ事は自由な呼吸を妨げますから、手提げのケージに収容して運んで下さい。こうすればウサギは呼吸が一番楽な姿勢が取れます。
      

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