骨折の症状と診断
脛足根骨の骨折
栄養性跛行との鑑別は重要である⇒栄養性のosteofibrosaとは、成長期において、セキセインコやオカメインコ等が、ムキアワのみで飼育されていると骨へのカルシウム沈着が不十分で、体重を支えるたびに大腿骨と脛足根骨は彎曲して疼痛を訴えて跛行する。飼い主からの餌に関する情報を聴取する事は重要で、青菜の多給やフォーミュラ3等の給餌に代えると10日位で回復する。栄養性のもう一つの鑑別方法は、背を下にして、仰向けに診察台の上に鳥を寝かせても、健康な鳥では瞬時に起き上がるが、神経反射が適正でない為に起き上がれないか、起き上がるのに時間がかかる。![]()
若木骨折:患脚の挙上等の症状は目立たないが骨の縦方向の圧迫で弯曲する。骨膜が温存されているので、短縮は見られない。
完全骨折:骨折している骨を縦軸方向に圧迫すると短縮が見られる。また横方向の力で、本来曲がらない位置で曲がる。止まり木では患脚は脱力し、止まり木を握ることが出来ない。
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骨折部位が触診で確認されたなら、鳥を横臥位に保定する。肩と骨盤部を保定で不動化すると良い。患脚をやや強く牽引すると、受傷後3日以内なら、うまく整復できる。関節間の距離に確保が大切で、固定中は牽引し続ける。瞬間接着剤アロアルファを全周の2/3周を羽毛と共に塗り固める。関節運動を妨げない範囲で、関節近くまで広く塗布する。重合反応が悪いときは水を綿棒で塗ると反応が促進される。水がもっとも安全な重合促進剤である。
レントゲンフィルムで作ったEカラーを装着する。この際の接着もアロアルファーが好適である。直ちに止まり木のあるケージに移して、自由に行動させる。10日後にカラーを除去すると鳥が自分で接着剤をうまく取り去る。