記事一覧

ウサギとはこんな動物 6:セルロースとは

● セルロースとはどんな物質?
植物が作り出すブドウ糖からなる化合物のうち、代表的な貯蔵物質としてはうるち米のアミロース、もち米のアミロペクチンがあります。また植物の体を支えて高く成長させている物質がセルロースです。ヒトや肉食獣はアミロース、アミロペクチンは消化できますが、セルロースを消化する酵素(セルラーゼ)が無く、全く利用できません。セルロースを利用出来る生物としてはシロアリや、幼虫期カミキリムシ、カブトムシは消化管内に微生物群を保持して消化してもらっています。こうして生物はその食べ物を重複しないように利用し合って、住み分けていると言えます。
● 子ウサギは生後2週間位経ちますと、母親の排泄する盲腸便を食べて、自分の盲腸内に、将来の発酵に必要な微生物を取り込みます。従って離乳するまでは母親につけておく必要があります。うまく微生物群をもらえたかどうかは、子ウサギの糞便検査をすると沢山の枝豆の様な形態の酵母様真菌(Cyniclomyces guttulatus)が見つかることで判定します。全く見つからない時には健康な親ウサギの盲腸便を溶いて、口から飲ませて補給します。こうする事で盲腸でのセルロースの発酵が順調に進みます。新しく子ウサギを入手した時は獣医師の健康診断を受け、この酵母様真菌の定着状況も調べてもらうと安心です。