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ウサギの感染症 3 腸毒血症

感染症3 腸毒血症
 発酵動物であるウサギは自分の体内に保持している細菌、真菌、原虫は非常に沢山の種類があって、それぞれ互いに関連して増殖しています。極度の恐怖、体温の低下、飲水の不足、不適当な抗生物質の投与等で有用な細菌が死滅して、本来ごく少数しか存在しないクロストリジウム属の細菌特にウェルシュ菌(Clostridium perfringens)のみが生き残る場合があります。この細菌は腸管毒素を作り出して、放出し、腸管を痛めます。こうして発生した下痢を腸毒血症といいます。英語のenterotoxemia (エンテロトキセミア)を直訳したものです。小腸では腸粘膜が壊死して剥がれ、ぬるぬるしたゼリー状で血性の下痢が特徴です。クロストリジウム属に有効な抗生物質を投与し、腸粘膜の保護剤を口から飲ませ、皮下か、血管内への輸液療法で治療をします。メトロニダゾールが奏効する症例もあります。体重の少ない子ウサギでは死亡率の高い疾患です。特に生後1ヶ月くらいの幼ウサギを購入した時に、新しい環境に慣れるまでに強い刺激や恐怖を感じますと発症します。ケージに慣れて自分から近寄ってくるまでは、無理にケージから引き出したり、いじくり回したりしないようにしましょう。