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ウサギとはこんな動物 1:ウサギの品種

  • 2010年01月05日(火)00時00分
  • by 中津動物病院 院長

ウサギとはこんな動物
ペットのウサギは西部地中海に面するアルジェリア北部、スペイン、ポルトガル、モロッコ北部等に生息していた野生アナウサギ(ヨーロッパアナウサギOryctolagus cuniculus )が家畜化されたものです。出入り口を複数持つ複雑な巣穴を地中に掘って生活しています。捕食動物のワシ、タカやキツネ等の接近を察知すると巣穴へ逃げ、ヘビ等によって更に巣穴内に侵入を受けた場合には他の巣穴から脱出して難を逃れて生命を必死に維持しています。現在では50近くの品種が知られています。愛玩、被毛採取、食肉等を目的に改良が続けられ、小さなものは1kgに満たず、大きなものは10kg位に達します。
● ウサギの品種の紹介。
愛玩用:
1ネザーランドドワーフ: 小さく小さく改良されて来た品種でメスでは1kg未満、オスでは1kgを少し超えます。ファイル 152-1.jpg
2レッキス:2種類あって、中型のスタンダードレッキス種は2.7〜3.6kgで、小型のミニレッキス種はスタンダードレッキス種の半分位の体重で、基準体重は1.6〜2.0kgです。被毛が細かくて柔らかく、また短毛で独特の感触を示します。家庭で飼いやすい小型レッキス種はペットして人気が急上昇中です。
ファイル 152-3.jpeg
3ライオンヘッド:小型種で雄ライオンのようなタテガミの付いた姿が特徴です。体重は2kg以下のものが多いです。
ファイル 152-2.jpeg
4ホーランドロップ:オランダ原産のウサギで、体重はおよそ1.8kgで、大きな垂れ耳が特徴です。
ファイル 152-4.jpeg
5フレミッシュジャイアント
フランダース地方原産の巨大ウサギで体重9kgに達します。
食肉用に作られた品種で胴が長く、耳や手足も大きくて迫力があるが性格はとてもおとなしい。日本の秋田にもこれに負けないくらいの巨大ウサギ「秋田大型種」がいます。白色でおとなしい。
6アメリカンファジーロップ
1985年に米国で、生み出された種類で、ホーランドロップにアンゴラを交配させて新しく作り出されました。けばたった(Fuzzy)種という意味。ホーランドの特徴の垂れ耳や、のっぺりとした顔とずんぐりした体型を持ち、またアンゴラ種の特徴の、ぬいぐるみのようなフカフカしたしなやかな毛並みを持つのが特徴です。標準体重は1.4〜1.8kg)。比較的新しい種類です。
7ハバナ種は1898年のオランダで作出されました。濃厚なチョコレート色で、その毛色がキューバ産のハバナ葉巻の色に似ているのでこの名前がつきました 。現在では灰色や黒色もいます。比較的筋肉質です。

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ウサギとはこんな動物 2:寿命と行動の特徴

  • 2010年01月04日(月)23時59分
  • by 中津動物病院 院長

野生ではウサギは巣穴を作って生活しています。
● ペット化されたウサギも多分にこの野生での性質が強く残っていて、ソファー等の柔らかいものを好んで破壊して巣穴をこしらえようとします。壁紙を剥がし、カーテンを引きちぎり、衣類を咬んで穴をあけます。中には絨毯の繊維を飲み込んで胃内に毛玉を形成して、死亡の原因になることさえあります。
● ウサギの寿命は野生下では2〜3年と言われています。生命が輝いている時しか生きる事の出来ない動物です。少しでも弱みを見せると捕食されてしまいます。しかしペットでは飼い主の手厚い保護を受けられますし、捕食される危険は先ず無いし、餌も目の前にありますから、10年位生きることができます。そして老齢に伴う疾患は4才を超える頃から始まります。
● 草食性で草、樹皮、根を好んで食べます。こうした食性の生物は食物連鎖の最底辺で棲息していまして、被捕食動物と呼ばれる事もあります。従って少しでも弱みを見せると他の生物から狙われて餌食となってしまう弱い立場の生物と言えます。そのため、ペットのウサギもかなり弱ってくるまで必死にがんばって弱みを外に表さずに生活をし続けることになります。その為に飼い主がご自分のウサギに異変を感じた時はすでに病状がかなり進行している可能性があります。こうした異常が察知されたにもかかわらず数日間経過を観察する事は事態を更に悪化させる事になります。症状には自覚症状と他覚症状があります。自覚症状は自分だけが感じる異常で、ヒトでは頭が痛いとか、腹のこの部分が痛いと言った症状です。これは他人には判らない事です。更に病状が進んで青ざめた顔色をしているとか、唇が真っ青になっていると言った症状は他人でも把握できます。これらを他覚症状と言います。ペットの病気は全て飼い主がこの他覚症状を察知する事で気付いてやれます。従ってヒトの病気の治療開始よりはいつも遅れて動物病院に連れてくることになります。ウサギでは特に他覚症状の発現が遅れますので、おかしいと思った時に直ちに動物病院を受診するようにして下さい

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ウサギとはこんな動物 3:ケージの広さと縄張り意識

  • 2010年01月04日(月)23時55分
  • by 中津動物病院 院長

● ウサギのケージはどれ位広いのが良いのか。
一言で言えば出来るだけ広い方が良いでしょう。ウサギは本来はきれい好きな動物で、排尿場所は一定のところに集中していますが、排糞は所構わずします。
ウサギの足裏は被毛ですっかり覆われていますが、尿が毛につくと染み込んで皮膚面に到達します。これを繰り返す環境ではやがてこの部に湿疹を起こして脱毛し、赤く腫れてきます。床は常に清潔に保ち、乾燥しているように努めましょう。少しでも広い方が尿を踏むつける機会が少なくなります。
● オスは広いテリトリー(縄張りを)持ち、激しく闘争してこのテリトリーを守ります。メスはお互い闘争する事も無く共存できます。従って、複数で飼育する時はオス同士が接触する機会を絶対に作ってはいけません。自然界では劣勢なオスが攻撃を受けた場合、その場から逃げればひどい怪我を負わずに済みますが、ペットのウサギで部屋等に放たれている場合には、逃げ場が無く致命的な怪我を負って、死に至る事もあります。こうした狭くて、限られた空間では優勢なオスは相手の生存を許さない激しい攻撃をします。例えば頭骸骨や脊骨を噛み砕いて半身麻痺になったり、眼球をえぐり出したり、普段の行動からは想像もできない激しい攻撃を示します。

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ウサギとはこんな動物 4:性成熟、妊娠と出産

  • 2010年01月04日(月)23時50分
  • by 中津動物病院 院長

●生後3ヶ月頃から生殖活動が始まり、外部生殖器の左右にある臭腺から縄張りを誇示する物質を分泌し始めます。小ウサギのうちオスの方は、両親と同居していますとオス親から、生存を許さない致命的な攻撃を受けます。従って繁殖した小ウサギは少なくとも3ヶ月までに両親から別居する必要があります。メスは両親と同居できますが、そのままでは近親交配の心配があります。ウサギはその品種で異なり、小型種では生後4ヶ月、中型種、大型種でも半年程度で、性成熟に達します。オスの性成熟は通常はメスより1カ月ほど遅れます。
● 妊娠期間は極めて短くておよそ1ヶ月で、未熟な赤裸の眼も開いていない子供を5〜6頭生みます。1日2回5分くらいの授乳をして、その後は直ちに子供から離れて生活します。イヌやネコは、出産後は子供を保温する為に腹の中に抱え込むように保温し続けて、自分の排便や採食以外は滅多に子供から離れませんが、ウサギは被捕食動物ですから、一緒に親子ともに居ては全滅する可能性がありますので、別々に生活してそのリスクを軽減していると考えられています。イヌやネコの子育てを見た事のある飼い主はこうしたウサギの行動を見て、育児放棄したと勘違いしてしまいます。子供が生まれたなら親に全て任せておくのが懸命な方法と言えます。
● 生後3〜4週で巣内から時々顔を出すようになり、親のあとをついて歩くようになります。この頃はとてもかわいい時期です。蛋白質の多いあるアルファルファ等の牧草、コマツナやチンゲンサイ等の柔らかい野菜を与えるとよく食べます。

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ウサギとはこんな動物 5:消化器管の特徴

  • 2010年01月04日(月)23時45分
  • by 中津動物病院 院長

● ウサギは大きな盲腸を持つ動物で、ここには沢山の微生物(細菌や原虫類)を保持して、植物の繊維質(セルロース)を有用な栄養源のであるブドウ糖に発酵分解してもらって生命を維持している特徴があります。また盲腸内で増殖した細菌や原虫はその体内に蛋白質を豊富に持っています。これを菌体蛋白と言います。またこれらの微生物は発酵過程で各種ビタミンも生成します。ウサギはこうして増殖した微生物(菌体蛋白)とビタミン類を盲腸便として夜間に、意識して排泄して直ちに食べます。ウサギの糞便には直腸便とこの盲腸便と呼ばれる2種類があって、直腸便は盲腸に入って発酵を受けるには長過ぎる繊維や太すぎる繊維から成っていて、見慣れている丸い糞便として主に昼間に排泄されます。一方、盲腸便はもう少し大きくて、ドロッとした形の一定しない糞便です。大部分はすぐに食べて小腸で栄養を吸収します。イヌやネコでは自分の排泄した糞便を食べる時は鉄の欠乏症と言われていまして、餌の中の鉄が不足しているか、鉄の消化管からの吸収がうまく行かない時に発症します。しかしウサギでは生理的な現象で、病気ではありません。稀にケージの片隅に食べ残している事もあります。
● ウサギは盲腸の働きによって生命を維持している動物である事が判っていただいたと思いますが、盲腸機能を維持する為にはその餌は牧草の様な繊維質(セルロース)を沢山与える必要があります。バナナやイモの様なでんぷん質は主に小腸で消化される為に、盲腸内には余り取り込まれません。こうしたデンプン質を沢山与えますと、体重が増えすぎて過肥に陥ります。また繊維質が不足しますと腸壁への刺激が少なく、盲腸がうまく働かなくなります。やがて蛋白質やビタミンの不足になり、健康を維持してゆく上で支障が出ます。従ってウサギの主食は牧草と言えます。市販の牧草には豆科のアルファルファとイネ科のチモシーがあります。前者は蛋白質が多く含まれますので、生後1年までの成長期の主食に適しています。それ以降はチモシーが良いでしょう。他の発酵動物としてはウシ、ウマ、ヒツジ、ヤギ等があります。こうした発酵に依存して生活している点を強調しますと、ウサギは小さなウシとも言えます。

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ウサギとはこんな動物 6:セルロースとは

  • 2010年01月04日(月)23時40分
  • by 中津動物病院 院長

● セルロースとはどんな物質?
植物が作り出すブドウ糖からなる化合物のうち、代表的な貯蔵物質としてはうるち米のアミロース、もち米のアミロペクチンがあります。また植物の体を支えて高く成長させている物質がセルロースです。ヒトや肉食獣はアミロース、アミロペクチンは消化できますが、セルロースを消化する酵素(セルラーゼ)が無く、全く利用できません。セルロースを利用出来る生物としてはシロアリや、幼虫期カミキリムシ、カブトムシは消化管内に微生物群を保持して消化してもらっています。こうして生物はその食べ物を重複しないように利用し合って、住み分けていると言えます。
● 子ウサギは生後2週間位経ちますと、母親の排泄する盲腸便を食べて、自分の盲腸内に、将来の発酵に必要な微生物を取り込みます。従って離乳するまでは母親につけておく必要があります。うまく微生物群をもらえたかどうかは、子ウサギの糞便検査をすると沢山の枝豆の様な形態の酵母様真菌(Cyniclomyces guttulatus)が見つかることで判定します。全く見つからない時には健康な親ウサギの盲腸便を溶いて、口から飲ませて補給します。こうする事で盲腸でのセルロースの発酵が順調に進みます。新しく子ウサギを入手した時は獣医師の健康診断を受け、この酵母様真菌の定着状況も調べてもらうと安心です。

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ウサギとはこんな動物 7:入手した小ウサギへの接し方

  • 2010年01月04日(月)23時35分
  • by 中津動物病院 院長

● 初めて迎え入れた子ウサギの取り扱い方
市販されている子ウサギは生後1ヶ月からせいぜい2ヶ月令までのものが圧倒的に多いです。新しい環境に馴染むまでは、ケージ内に外が見えない様な箱を入れてその中で過すようにし、自分から出て来て餌をねだるとか、外の様子を観察し始めるまでは無理にケージから引き出して遊んでやる様な事は避けると良いでしょう。小さなお子さんが居る家庭では、ついついおもちゃ代わりに子ウサギをもてあそんでしまいますが、大変危険な行為です。特にお腹を強く握られたり、恐怖を与えますと盲腸機能をはじめ、体調を崩して食欲不振、下痢を起こします。こうして発生した下痢は、盲腸内の微生物群の崩壊によって起こっていますので、極めて治療し難い下痢と言えます。したがって新しく来た小ウサギが下痢をしたなら、その一部を持参して、獣医師の治療を早期に受ける必要があります。

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ウサギとはこんな動物 8:家族の内の順位にこだわる動物

  • 2010年01月04日(月)23時33分
  • by 中津動物病院 院長

● ウサギはとても独立心の旺盛な生き物で、また家族の中での順位にこだわる動物です。言い換えれば、強い態度でウサギと接するように努めないとウサギに飼い主が飼われてしまいます。足で床をならして飼い主を威嚇したり、餌の器をくわえてガチャガチャならして餌を催促したり、水を催促します。また部屋へ放している時には、自分の居場所を家族が占拠しているとその足に噛み付いて、その場から立ち去れと言った攻撃に出ます。こうした行動はウサギの順位が家族の中で1番上位にいる事を示しています。こうした事態に陥らないようにするには飼い主がウサギにしたいことあれば必ずするという事です。ウサギの心理的な特性として、繰り返される刺激にはやがて慣れて何でもさせてくれる動物であるという事を知っておく事です。例えば腹下面の抜け毛をブラシで採りたい時は、最初は体に触られる事を嫌がりますが、何度も繰り返すうちに体に触る事を許します。次に背中を丸くして抱き上げます。最初は降りようとしますが、何度も繰り返すとついに持ち上げる事が出来ます。次に背中を丸めたまま、仰向けに膝の上にのせます、最初は起き上がろうとしますが、何度もしているうちに遂に膝の上で仰向けに寝るようになります。こうして、飼い主のやりたい事は繰り返して最後までするように日頃から徹底すると、ウサギの順位は飼い主の下に置かれる事になり、噛みつく事や、反抗的な態度は解消します。ウサギと接する態度は家族で同じようにしないと、ウサギがこのヒトは自分より順位が下だと認識すると、この人にだけ攻撃的な態度を取ります。家族全員で同じように少し強く接すると常におとなしく、また従順で良い家族の一員に成れます。

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ウサギの感染症 1 パスツレラ症

  • 2010年01月04日(月)23時30分
  • by 中津動物病院 院長

パスツレラ感染症:
 パスツレラ菌(Pasteurella multocida)の感染で起こるウサギの難病です。感染ウサギのクシャミをかけられて鼻腔内に細菌を吸い込むことで感染が成立します。ウサギはこのパスツレラ菌に抵抗性を示さずに増殖を許してしまいます。鼻腔で増えた細菌によって鼻炎を起こして大量の白血球を含む白い膿の鼻汁を出します。これが最初の症状です。ウサギはしきりにクシャミをし、不快な為に顔を洗う動作を繰り返します。その結果前足の親指付近がこの鼻汁で糊を塗ったように被毛が固まります。増殖した細菌はやがて耳管を通して中耳に移行し、さらに内耳までたどり着くと激しい内耳炎を起こします。内耳の近くにあって体の姿勢を正常に保つ働きがある三半規管に炎症が波及しますと、この反射機能が阻害されて、感染を起こした側に頚を捻転させたままになります。これは斜頚と呼ばれる状態です。ひどい時には上下の方向が判らずに、体を捻転側に曲げすぎて回転して、転げ回ります。また涙管を逆流して眼に到達して結膜炎を引き起こします。また気管から気管支をへて肺胞にたどり着いて気管支肺炎を発症します。血流に侵入したこの細菌は体のあちこちに入り込んで白い膿の塊である膿瘍を形成します。また皮膚の傷からの体内に侵入し血流で全身に広がって膿瘍を形成します。ある種の抗生物質でこの細菌の増殖を抑える事が出来ますが、ウサギでは体内のどこかに残って、飼い主が投与を怠ると必ず再燃して、死に至ります。いったんこの病気と診断されたなら生涯にわたる投薬が必要になります。子ウサギは入手時には白い鼻汁を出していないかを良く確認しましょう。、飼い始めて同じ症状が出たならば早期に、この病気かどうかの診断を受けましょう。
もう一つ注意して欲しい事は、この細菌はネコの口内には4頭中3頭の高い確立で見つかります。ネコはこの細菌に抵抗性が強く、稀にしか発病しません。ですからネコと同居しているウサギは、ネコに体を舐められたり、クシャミをかけられないように、接触には気をつける必要があります。稀に感染ウサギに咬まれる事や濃厚接触でヒトにも感染します。咬傷部位からリンパ管伝いに炎症が広がり、高熱を発します。ウサギからよりもネコからのヒトへの感染が多いと言われています。ヒトとの共通感染症ですから注意が必要です。

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ウサギの感染症 2 トレポネーマ感染症

  • 2010年01月04日(月)23時25分
  • by 中津動物病院 院長

2トレポネーマ感染症
 ウサギの性病で、最初は交尾によって感染が広がります。特に集団で飼っている時には被害は甚大です。原因は螺旋菌でスピロヘータ(Treponema paraluiscuniculi)で、ヒトには感染しませんが、ヒトの梅毒と酷似する細菌で、確定診断はヒトの検査センターでヒトの梅毒と同じ項目の検査をします。集団飼育のウサギの繁殖場では、ウサギはオス1頭に複数のメスが同居するいわゆるハーレムという形態を形成して生活しています。このオスウサギがトレポネーマに感染していますと、この群れ全体に交尾を通じて感染が広がります。感染したメスの外部生殖器は激しい炎症を起こし、やがて表皮が剥がれて潰瘍になり、血液を含んだ漿液が沢山出て被毛にくっつき、治り難い皮膚炎を症状を持続します。
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ウサギは自分の体液が被毛に付着する事を嫌いますので、しきりに口でなめて清潔にしょうとします。これを繰り返していますとやがて口の周辺や眼の周辺に同様の皮膚病が出来て、汚い顔つきになってしまいます。
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たいていの場合飼い主はこの顔の病変に気付いて動物病院を訪れます。しかしこの顔の皮膚病変は二次病変と呼ばれるもので、獣医師は外陰部も同一の病変がある事を確認して臨床診断します。ある種のペニシリンが良く効きます。そして群れ全体を治療する必要があります。オスの症状は包皮や陰茎表面が出血を伴う潰瘍を示します
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外陰部付近の潰瘍の原発病巣と顔面の二次病巣の双方を確認して臨床診断する。

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ウサギの感染症 3 腸毒血症

  • 2010年01月04日(月)23時20分
  • by 中津動物病院 院長

感染症3 腸毒血症
 発酵動物であるウサギは自分の体内に保持している細菌、真菌、原虫は非常に沢山の種類があって、それぞれ互いに関連して増殖しています。極度の恐怖、体温の低下、飲水の不足、不適当な抗生物質の投与等で有用な細菌が死滅して、本来ごく少数しか存在しないクロストリジウム属の細菌特にウェルシュ菌(Clostridium perfringens)のみが生き残る場合があります。この細菌は腸管毒素を作り出して、放出し、腸管を痛めます。こうして発生した下痢を腸毒血症といいます。英語のenterotoxemia (エンテロトキセミア)を直訳したものです。小腸では腸粘膜が壊死して剥がれ、ぬるぬるしたゼリー状で血性の下痢が特徴です。クロストリジウム属に有効な抗生物質を投与し、腸粘膜の保護剤を口から飲ませ、皮下か、血管内への輸液療法で治療をします。メトロニダゾールが奏効する症例もあります。体重の少ない子ウサギでは死亡率の高い疾患です。特に生後1ヶ月くらいの幼ウサギを購入した時に、新しい環境に慣れるまでに強い刺激や恐怖を感じますと発症します。ケージに慣れて自分から近寄ってくるまでは、無理にケージから引き出したり、いじくり回したりしないようにしましょう。

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ウサギの感染症 4 エンセファリトゾーン感染症

  • 2010年01月04日(月)23時18分
  • by 中津動物病院 院長

ウサギの脳内に寄生する原虫(Encephalitozoon cuniculi)による前庭疾患で斜頚を特徴とする疾患で、病理学的にはかなり古くから知られています。しかし臨床的に確定診断する事が出来ませんでした。最近は血液検査で抗体価を調べて感染の有無を診断できるようになってきました。中枢性前庭障害と言われる症状で、主なものは斜頚、眼球震盪、回転運動等です。要するに体の位置を検出している中枢がこの寄生原虫で破壊される為に上下の感覚が喪失し、例えば、左が壊れると壊れた方からの信号が中枢に到達しないので、頚を左に下げたままになります。これが斜頚と言われる症状です。
ファイル 164-1.jpeg
比較的軽症の斜頚
信号が皆無の時は体を回転させます。これをローリングといいます。腎臓にも寄生して、尿中に胞子(スポア)を排泄し、これを口から取り込んで感染します。区別する必要のある同じ症状を示す疾患としてはパスツレラ菌が内耳に感染しておきパスツレラ感染症があります。これはレントゲン検査で耳の奥の鼓室胞内に膿が溜まっていないかを検査する事で鑑別できる事があります。治療はパーベンダゾールの最短45日間の連続投与が求められています。また神経症状には、ステロイドの発症初期の集中投与が良い効果を上げる手段として推奨されています。日頃の管理としては、尿の管理を徹底する事です。トイレは常に清潔にして、触った手は良く洗うようにしましょう。

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ウサギの感染症 7 疥癬症とツメダニ症

  • 2010年01月04日(月)23時10分
  • by 中津動物病院 院長

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ウサギの耳孔(外耳道)内に寄生するダニによってひどいカユミを訴えて、しきりに頭を振ったり、後足で耳を掻きます。乾いた耳あかで、耳孔内が塞がってしまう事もあります。接触感染で、親からあるいは同居のウサギからうつります。
診断はフケの底に生活しているダニを顕微鏡検査で検出します。
 ウサギを複数で飼っている場合には全てのウサギに同時にイバメクチンの皮下注射を、7日間隔で3回注射しますと完治します。そのあとも感染ウサギとの接触で簡単に再感染しますから、気をつけましょう。
 この他に体表の激しい痂皮形成を伴う皮膚炎がツメダニの寄生で起こります。疥癬と同じくカユミとフケの多い病気ですが、病変部は体表に限られます。
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ツメダニ症
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ツメダニによる痂皮の形成
$FIL3
カユミで肥厚した皮膚
フケの多い部位の被毛の一部を鏡検しますと動くダニや毛に産みつけられた楕円形の卵が見えます。滴下型殺ダニ剤(リボリューション)を左右の肩甲骨に挟まれた部分の皮膚に滴下します。1ヶ月効果を発揮し続けます。タタミや絨緞の中にもいますので、バルサン等で、部屋全体を燻煙消毒すると確実に再感染をふせぐことができるでしょう。

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ウサギの感染症 8 ハエウジ症

  • 2010年01月04日(月)23時08分
  • by 中津動物病院 院長

ウサギのハエウジ症は体下部あるいは後躯が尿等で被毛が汚染され、皮膚に急性湿疹が発生しますと大量の漿液が分泌されて、悪臭を放ちます。
$FILE1
これが夏季ですとハエを呼び寄せて、被毛間に産卵し数日でふ化して本症となります。ウジは皮膚を穿孔して次第に深部に到達し、酸素が必要ですから、小さな皮膚の穴にぎっしり詰まった状態で発見されます。毎年夏に決まって数例の本症の発生を診ています。
原因
1脊椎/脊髄障害による尿の垂れ流し。
2膀胱炎・膀胱腫瘍による尿の垂れ流し。
3床材の交換等の世話が充分でない。
4日頃のウサギの観察が充分でない。
原因の大きな部分は飼い主の管理不足です。腹部の観察や後躯の観察の為に、ウサギの保定で御示ししましたように、膝の上に仰向けに寝かせて、観察できるように日頃から健康管理の為に行って、飼い主もうまくウサギを制御できるし、ウサギもこの姿勢にならしておく事が大切です。動物病院で健康診断を受けるとき、背中を丸くする等の保定のコツがありますので獣医師から安全な保定について指導を受けると良いでしょう。

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ウサギの感染症 9 肺炎

  • 2010年01月04日(月)23時05分
  • by 中津動物病院 院長

ウサギの胸郭の容積を、同じ位の体長と体重のネコと比較しますと、ネコでは体長のおよそ1/3が胸郭であるのに対して、ウサギでは1/4に過ぎません。こうした解剖学的特徴がウサギの呼吸器にありますから、いったん肺炎等で呼吸が充分に出来ない時は容易に激しい酸素不足の症状を示します。
$FILE1
ネコの胸郭です。
$FILE2
上記のネコと同体格のウサギです。

呼吸困難の症状
 1通常は横隔膜を使う複式で浅い呼吸を回数多く(100回以上)していますが、呼吸困難では吸気に時間がかかって、呼吸回数は極端に減少します。1分間に20回くらいまで低下します。
2また肋間筋も使って胸式で呼吸しますので、吸気時に肋間が広がります。
3咳はウサギでは滅多に観察されません。
4唇や鼻の毛の薄い部分では皮膚が見えて、チアノーゼと言われる紫色に変わります。それは激しい酸素不足の症状です。
5また吸気時には下顎を引いて、口を開けて少しでも換気量を増やそうと喘いだ呼吸様式になります。

 肺炎の発生原因としては、被毛がぬれたまま冷気に曝されるとか、多くはパスツレラ菌の肺感染です。稀には乳腺癌等の悪性腫瘍の肺転移です。ウサギは弱みを見せませんから、上記の様な症状を見つけたならば出来るだけ早く獣医師の診察を受けて下さい。タオルでウサギを包んだり、抱きしめて運ぶ事は自由な呼吸を妨げますから、手提げのケージに収容して運んで下さい。こうすればウサギは呼吸が一番楽な姿勢が取れます。
      

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ウサギの感染症 10 脚瘤症

  • 2010年01月04日(月)22時59分
  • by 中津動物病院 院長

ウサギの足裏は全面被毛に覆われています。
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ウサギは常に後脚で体を支えて生活している動物です。そのため常に脚裏は圧迫を受けていると言えます。この体の構造が脚瘤症発生素因としてどの個体にもあります。そして、ざらざらした凹凸の多い不適当な床面と体重の増加(過肥)さらに床面が尿や糞でぬれた不潔な状態が持続しますと被毛の撥水性が失われて尿が皮膚面に到達し、湿疹になります。そして毛が抜け落ちて、皮膚は赤く炎症を起こしてきます。さらに原因が持続すると皮膚が剥がれ、下の腱が見えてきます。激しい痛みをとも舞います。また炎症で膿が作られ、膿がさらに周辺組織を融解して炎症が深部と波及してゆきます。さらに時間が経過します骨膜炎、骨髄炎と悪化が進みます。
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ウサギは皮膚炎の段階から痛みを感じて前足に体重をかけて、少しでも痛みを和らげようとします。前足は本来は余り持続して体重をかけていませんので、簡単に後脚と同じ症状を呈します。
ファイル 165-3.jpg
脚瘤症は足底皮膚炎あるいは足皮膚炎とも呼称されます
家庭で出来る対策としては、乾き易い平滑な床材に替えます。例えばプラスチック製の台所用のまな板がよいでしょう。複数用意して、尿や糞が付いたら、直ちに交換して、常に乾燥した床面にしておきましょう。
発泡スチロールは当たりが柔らかく非常に良い材質ですが、ウサギによって齧って、粉々にするかもしれません。こうした個体には使わない方が良いでしょう。
また、過肥にならないようにしましょう。それには牧草(チモシーあるいはアルファルファ)を多く与え、バナナ、イモ類等のでんぷん質は極力減らした食餌内容を続けて下さい。過肥であれば、獣医師の指導を求めて、その指示の元で減量に努める事です。アメリカでは重症例ではその疼痛と治癒不可能の為に、動物福祉の観点から安楽死も考慮されている疾患の一つです。
しかし、我々中津動物グループでは画期的な治療法を発見しました。

浅香山動物病院の磯部看護士による画期的アイデア
安楽死も考慮される様な深刻な重度の脚瘤症で入院治療中のウサギのケージにある日うっかりとミルク缶をおいたまま、その場をしばらく離れていたところ、このウサギは、この缶にお腹を乗せて、後脚の足裏を浮かせている光景を目撃しました。磯部看護士はこの状況を見逃しませんでした。直ちに獣医師に報告し、今度は故意にケージ内にミルク缶を安定した台に設置して置いておきました。このウサギは多くの時間をこの缶の上にお腹を乗せて、足裏を自分で浮かせていました。こうする事で痛みから開放される事が学習されたのです。このウサギは難治と言われた重度の脚瘤症から完治しました。今では,診察台の上で、ティッシュペーパーの箱に腹部を乗せてしばらく置いておきます。これを何回か繰り返して練習します。
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そして、ベニア板に四角い角材をネジ留めした安定した台をケージ内に設置し、時々ウサギを乗せてやると、やがてウサギは自分から乗り始め、足裏への負重を避けて、痛みから開放され気持ち良さそうに乗っています。磯部看護士のアイデアは画期的で今では治癒可能な疾患の一つになりました。こうして台に乗る事を練習したウサギはそのまま日課的に乗る事を好む個体と、横臥姿勢になって足裏を投げ出して、痛みから開放される姿勢をとる事を好む個体がいます。

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ウサギの臨床看護学:ウサギの抱き上げ方

  • 2009年12月30日(水)12時46分
  • by 中津動物病院 院長

ウサギは後足に体重をかけて生活しています。そのため体の後へ行くほど筋肉とそれを支える腰椎が発達しています。しかし骨格へのカルシウムの沈着量はのネコのそれと比べてかなり少ないです。言い換えれば、強い外力で容易に腰椎の骨折を起こし易い動物と言えます。4〜5才を過ぎて、特に老齢になってからは、ますますカルシウム量が低下します。そのため強く自力で飛び上がっただけで腰椎骨折を起こす事があります。こうしたウサギの骨と筋力との関係を理解した上で、上手な抱き上げ方は背中を丸くしながら抱き上げる事です。前胸部と臀部を前後に少し強く圧迫すると背中が丸くなります。そうした力を加えながら持ち上げますと、ウサギは不安を示す事無くじっとしています。もし、少し動くようならもう一度やり直します。何回も繰り返す事で必ず出来ます。一度始めたなら出来るまでやり通す事がウサギの心理上とても大切な事で、やがて繰り返す刺激に慣れて何でも受け入れてくれる動物です。短距離なら、このまま運んでも良いでしょう。
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少し長い距離を運ぶ場合は、背中を丸くして持ち上げられたなら、顔を腋の中に包み込むようにして視界をふさぎ、その手で臀部を腋の方に押しながらウサギの背中を丸くし続けると安心して運べます。
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ウサギに対して安全で、安心できるように持つ事を保定と言います。上手に保定で来ますと、ウサギは少しも動きませんし、被毛の手入れ、爪切り、足裏の手入れ等の飼い主がやりたい事ができます。
ファイル 163-3.jpg
上の写真は爪を切る時の保定法で、膝の上に背中を丸くしながら、仰向けにゆっくり寝かせます。起き上がろうとする時は始めからやり直します。遂には膝の上に寝かせる事が出来ます。仰向けになったなら1分くらいは待って下さい。そうするとウサギの緊張が取れて足先が少し脱力しますから、こうなってから、静かに体に触ってみて下さい。次いで足先にも触ってみましょう。ウサギが静かにしている間に爪を切りましょう。ほんの先の透明な所を切りましょう。深爪では出血させます。ウサギによってはこうした姿勢は生まれて初めてで、しかも足裏に体重を感じないので、後足の神経と筋肉に今までに無い混乱が生じてウサギの後足が震え出す事があります。すぐに慣れます、その姿勢でもう少し待ってください。
動物病院内で、獣医師から安全な保定法の指導を受けられますので、御申し出ください。
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ウサギの食欲不振の三大原因  1歯牙疾患−b 臼歯の咬合不全

  • 2009年12月29日(火)09時36分
  • by 中津動物病院 院長

2、臼歯の咬合異常
 上下の臼歯の咬み合わせは唇側に低く、舌側に高くなっています。充分に摩耗しないと、お互いにぶつかります。それでも臼歯は伸び続けますので、上顎の臼歯は歯根部が上に移動して涙管を圧迫し始めます。また下顎の臼歯は下顎骨の歯槽を下に押し続けて下顎下面に凹凸を形成します。こうした症状は長期に渡る臼歯の摩耗不全をしめしています。こうしたウサギは下顎臼歯はすでに舌側に倒れるように伸びて、その先端は尖り、舌の側面を切り始めています。上顎の臼歯は唇側に伸び、頬の粘膜に傷をつけています。
ファイル 175-1.jpg
良くすり減っている正常な臼歯の咬み合わせ
ファイル 175-2.jpg
摩耗が充分で無く、衝突し始めた臼歯
ファイル 175-3.jpg
衝突が長期に渡ると互いに曲がって伸び、舌と頬を切り始める

食物を摂取するたびにこうした口内の傷は深くなっていきます。ウサギは口内の傷による疼痛には耐えられず、食欲不振の症状以外に流涙、流涎、軟便、小さな形の数少ない便の排泄、ガス発生による腹部の膨満を起こすことがあります。
診断は、口内の流涎状態を観察する事で可能となります。通常は口内は湿潤ですが、泡状の過剰な唾液はありません。しかし口内に痛みがあると泡状の過剰な唾液が口内に充満しています。
治療は当院では若いウサギでは無麻酔で、開口器と開唇器を設置して、特殊な器具で伸びすぎた臼歯を切り、歯科用のヤスリで咬合面を平滑にします。数分で終わります。
ファイル 175-4.jpg
ウサギの保定のところでお話ししましたように、ウサギは繰り返す刺激よく慣れて、全ての行為を受け入れてくれる動物ですので、無麻酔でもこうした治療が安全に行えます。ただし老齢のウサギでは脊椎骨折の危険がありますので、全身麻酔下での治療になります。また1ヶ月に1回くらいの治療が必要ですので、再発防止の為に牧草の多給とグリッドの塗布を御勧めしています。

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ウサギの食欲不振の三大原因  2 消化器機能不全症

  • 2009年12月29日(火)06時05分
  • by 中津動物病院 院長

ウサギの食欲不振の三大原因の2番目としては消化器機能不全症があります。その要因となるものには;
1臼歯の過長による頬や、舌の切損による激しい痛み
2牧草等の給与不足による腸管への刺激が充分でないとき
3胃内毛球症による胃運動簿の抑制および胃通過障害あるいは閉塞
4水の給与不足
5環境の悪化:アンモニア臭、他の動物の脅威、寒冷、猛暑、体表の湿潤による体温低下等
 消化器機能不全症では腸管が充分に動きませんので、当初から発生したガスが溜まり、鼓腸を呈します。打診で鼓音を示す事でガスの発生と腸蠕動が充分でない事がわかります。排糞量は極めて少なくなり、全く排糞しない事もあります。一日の排糞量はその日のこのウサギの食欲を示していますので、来院時に全て集めて持参する事は大変有用な情報を持参することになります。
治療はセルロースの多い流動食のの強制給餌とリンゲル等の体液に近い輸液それにプリンペラン等の腸蠕動を確実に行わせる薬物の投与をします。また原因が明らかな時にはその除去に努めます。胃内毛球症は現在では内科的な療法で充分に対応できます。よほど遅れて来院しない限り当院ではここ数年開腹手術症例はありません。全て内科的療法で治癒しています。

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ウサギの食欲不振の三大原因 3 胃内毛球症

  • 2009年12月29日(火)06時04分
  • by 中津動物病院 院長

ウサギは嘔吐の出来ない動物です。そのため、飲み込んだ被毛は糞として排泄する必要があります。換毛期に一度に沢山の毛が抜けますが、この時のしっかり手入れをして被毛を舐めとらないように努めないと胃内で毛玉を形成します。被毛は次第に大きくなって遂には胃内いっぱいになります。胃は全く動く事ができず、食欲も極端に減少します。胃が動かずに、内容物が下部消化器官に送られないと、その部位も待った空が置かなくなり、ガスが発生します。ウサギは水も餌も採れず、脱水が進行します。また盲腸機能も停止して、必要な栄養を微生物に作り出してもらえません。極めて危険な状態といえます。糞は全く排泄せず、腹部の痛みの為に動く事され出来ずにいるかもしれません。動物病院では腹部の触診や打診、レントゲン検査等で診断します。治療は毛玉排泄促進の為に、ラキサトーンを3g程度強制的に飲ませます。ウサギはこのサプリメントを好むようで、自分から食べる個体も見られます。ついで、水分の多い流動食の経口投を20mlから30ml注射筒で強制的の与えます。量は触診を時々行って、胃の充満度を知りながら与えます。過剰な流動食の投与は胃破裂の恐れを生じます。脱水の改善の為に等脹性ブドウ糖加ラクトリンゲル液を皮下又は緊急的には静脈内に投与します。プリンペラン等の腸蠕動機能調整剤や鎮痛剤の投与もおこないます。こうした一連の治療を連日行えば次第に胃内の毛球が排泄され、腸蠕動が再開されます。盲腸内に水とセルロースが充分に届くように治療してゆきます。そうすれば今では外科的に毛球を摘出する事は稀な事になっています。
 日常の管理としては
1被毛の手入れを良くして、抜け毛を舐めとらせない。その為にブラシを良く当ててやり、また硬くしぼったタオルで体表を摩擦して、抜け毛を除去する。
2ラキサトーンと、抜け毛が多い時期は毎日2〜3ml与える。抜け毛が収まっている時期には3〜7日毎に1〜2mlを与える。
3糞量を毎日観察し、少ないと思われる時は全量の重さを量る。通常は40gから60gある。数では500個は排泄する。

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ウサギの病気 老齢期の病気1 子宮線癌

  • 2009年12月27日(日)14時55分
  • by 中津動物病院 院長

 ウサギの子宮は重複子宮で、左右の子宮がそれぞれ子宮頚管と子宮角を持ち、左右それぞれ独立した器官です。そのため片方が重度の疾患を持っていても、もう片方は全く正常で有ると言う事もあります。
飼い主は持続する血尿と言う事で来院します。出血性膀胱炎であるかもしれません。5才以上の老齢ですと子宮腺癌である可能性が否定できません。従って血尿と思った赤い排泄物は実は血性のオリモノであるわけす。赤い尿と思われるものが見られた時は少しで良いですからその赤い液をプラスチック容器に採取して、動物を連れて一緒に持参して下さい。動物は自ら症状を話しませんから、少しでも正確な診断をする為に、赤い液に持参は大変多くの情報を獣医師に与えます
子宮の病気としては子宮蓄膿症や子宮水腫、子宮の平滑筋腫もありますが、老齢動物で圧倒的に多いのが子宮線癌です。容易に転移し、腹腔内に腫瘍細胞がばらまかれたり、肺に転移します。肺で増殖した腫瘍で激しい呼吸困難を示し始めますと、1週間くらいの余命となります。5才令以上で好発。メスの半数に発生するという報告があります。
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ウサギの病気 老齢期の病気2 脊椎骨折と脊髄損傷(後躯麻痺)

  • 2009年12月27日(日)07時44分
  • by 中津動物病院 院長

先にウサギの肺炎のところで御示ししましたレントゲン写真をもう一度見てみましょう。ネコの骨はカルシウム沈着が体重の13%に及びますが、ウサギは8%しかありません。レントゲン写真では、明らかにネコの骨は白く写っていまして、ウサギの骨はレントゲン線を良く通すので、黒く写っています。こうしたカルシウム量の沈着の違いが脊椎骨折の素因になっています。そして老齢になりますと、骨からのカルシウムの離脱が起こって、さらに黒く写る骨になってしまっています。ウサギの筋肉は後躯に行くほど発達しています。特に腰椎と後足に付着する筋肉は強力です。自分で動き回る場合には滅多に骨折を起こしませんが、抱き上げるとか、被毛の手入れをする際に不用意に保定しますと、容易に脊椎骨折を起こします。通常は腰椎の6番目前後に起こります。その結果脊椎骨の中を走行している脊髄(腰髄)が損傷を受け、回復不可能な麻痺に陥ることになります。後足が全く動かなくなり、前足だけでイザル様になります。まら膀胱の知覚も麻痺して、尿が垂れ流しになって不潔になります。損傷直後から濃厚な治療を開始し、1週間以内に何らかの症状の好転があれば、回復の期待が持てます。でも多くは経過は不良で、動物福祉の観点から安楽死も考慮される不幸な状況に陥ります。

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ウサギの病気 老齢期の病気3 膀胱/腎臓結石

  • 2009年12月27日(日)07時40分
  • by 中津動物病院 院長

泌尿器系の腎臓、尿管、膀胱および尿道に結石を生じます。5才以上の老齢で好発します。血尿で飼い主が気付くことがあります。健康なウサギの尿は通常は濁った白色から不潔な褐色を示します。気温が低い時は白い結晶が直ちに析出してきます。多くは餌由来の炭酸カルシウムです。そしてウサギの結石は蓚酸カルシウム、炭酸カルシウム、リン酸アンモニウムが圧倒的に多いです。また餌の中のカロテンが尿中に排泄されますと、発酵動物の特徴である尿のpHがアルカリ性の為に、赤色を呈します。これは良く血尿と誤解されます。食用の酢を1滴少量の尿に滴下しますとこの赤色が消失する時はカロテン由来の色素と判ります。血尿のヘモグロビン由来の時は赤色に変化はありません。膀胱炎では排尿回数が極端に増えます。これは膀胱の炎症の為に排尿直後でも残尿感が強く、またしみる様な疼痛の為に頻尿になります。そのためお尻の周辺が濡れて、被毛に染み込み後躯が尿で染まって不潔な外観になります。泌尿器系の結石は触診、超音波検査、レントゲン写真で診断します。膀胱結石は手術で摘出して治療します。食事療法は無効な事が多いです。結石は尿の濃度が高い為に起こりますから、水を沢山飲めるようにしておくひつようがあります。幸いウサギは新鮮な水が大好きですから、予防あるいは術後の再発防止の為に、給水瓶の中の水を一日に何回も交換して下さい。また食餌中のカルシウム量を減らす野菜を選んで与えると良いでしょう。また野菜は90%以上が水ですから、薄い尿を作るのに役立ちます。成長期にはカルシウムがんりょうの多い野菜としてコマツナやチンゲンサイ、大根やカブの葉等が好適ですが。結石が出来たウサギにはレタス、ハクサイ、キャベツ、サラダ菜等が良いでしょう。血尿と血性のオリモノとの区別はウサギでは外観上は困難で、老齢ウサギの多い子宮の線癌との区別は特に重要で、尿を採取して動物と一緒に持参して診察を受けましょう。ペレットやサプリメントの給与は獣医師と良く相談してください。

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ウサギの病気 老齢期の病気4 臼歯の過長にに伴う歯槽骨膜炎と膿瘍

  • 2009年12月27日(日)07時35分
  • by 中津動物病院 院長

臼歯は生涯を通じて成長を続ける常生歯と言われる性質を持っています。それ故に、常に臼歯表面は摩耗し続ける必要があります。繊維質の多い牧草(チモシー等)を多く与え,更にこれにグリッドと呼ばれる川砂を塗って、じゃりじゃりと餌を食べさせるとうまく臼歯は摺り減ります。生涯を通じてこうした配慮は必要です。過長な臼歯を放置しますと、上下の臼歯が衝突しますが、それでも歯は伸び続けるので、お互いに押し合う事になります。真っ直ぐだったは彎曲し始め、臼歯の間に隙き間が出来て、遂には臼歯間に食べ物が挟まって、これが細菌の栄養源になって増殖し、ウサギはこの細菌の毒素の反応して大量の白血球を送り出します。これはやがて膿となって、臼歯間に貯まります。いわゆる歯周病が始まります。膿の中には大量の蛋白分解酵素が含まれていますので、歯を歯槽につなぎ止めている歯根膜が破断します。こうなると臼歯はますます動揺して容易に臼歯間に食べ物が挟み込まれ、一層歯周病が進行します。こうした病変は痛みを全く伴いませんので、ウサギは案外平気で食欲にも変化はありません。しかし放置してますと、やがて膿は歯槽骨を溶かして更に下方に進み、遂には顎の下に貯まり始めます。こうした状況でもウサギは食欲を示しますので、飼い主はついつい見逃してしまうかもしれません。
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上顎の臼歯では第1後臼歯では膿瘍が眼の下に出現し、丸く腫れます。第3後臼歯では、膿は眼球の下に現れ、眼を外側に押し出します。眼球突出が起こります。
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下顎の膿瘍は切開して串線を通して排膿中、今度は眼球の上に膿瘍が出現。
多くの飼い主こうした事態になって初めてウサギの歯周病の進行に気が付く事になります。いずれも極めて治り難い病態です。対症療法として、膿の排泄経路を確保する為に局所麻酔か、鎮静剤を投与してから、皮膚を2カ所切ります。ここに滅菌の管を通してリボン状に結んで(串線という)容易に脱落しない様に串線を設置します。
上顎骨では飛び出した眼の下方と眉の部分にそれぞれ串線を通して膿の排泄路を確保します。この串線を通じて連日消毒と、排膿の処置を繰り返します。原因療法の歯周病になっている臼歯を完全に抜歯出来た時に再発防止の可能性が出てきます。でもウサギの臼歯の抜歯は容易ではありませんので、治癒までの期間は長くかかります。

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手乗りの小鳥の育て方

  • 2008年08月09日(土)22時55分
  • by 夕陽丘 院長 兼 管理者

“手乗り”の小鳥は眼が開く直前で羽毛もほとんど生えていない時に親から離して人が育てます。そして25日令位から売りだされています。羽毛は少し生え揃い始めていますが体温の維持も困難で、極めて不安定な時期です。従って次のような注意が必要です。
・温度管理…‥29~30℃が最も理想的です。温度計を用いて必ず測定してください。手揉みカイロ、赤外線ランプなどは比較的使いやすく安全です。雛を入れておく容器としては保温性能から升箱(ますばこ)よりも孵篭(ふご)が推奨されています。

・食餌管理
・ムキアワ(アワタマ…ムキアワに卵黄をしみこませて、乾燥したもの)を10分位煮て十分にふやかす。お湯は捨てます。
・これにすり鉢ですった青菜(小松菜・シロナ・チンゲンサイ・大根の葉)を同量混ぜる。
・湯煎するか、電子レンジで加熱して40℃位のものを与える。
・この際ボレー粉(カキの貝殻)を5~10%加える。
・冷たくなると食べなくなるので、繰り返し加熱しながら与える
・最後に、残った緑色の湯をスプーンにすくって口元までもっていって飲ませる。
◎ 一回に作る餌の量は一羽当たりせいぜい小匙半分位にして下さい。変質しやすいので毎回新しく作り変える。
・当初は2時間毎に与えるが成長に従って間隔を長くする。

・その他…‥雛がしだいに成長して飛ぶようになっても急に金網篭に入れないで、 夜間だけでもフゴに戻して保温を続けることが大切です。  
 
・クル病…‥もし雛がムキアワ(アワタマ)のみ与えられていたとすると、カロリーは充分なので太ってはいますが、自分の体重を支えるだけのしっかりした骨格ができていません。餌の中のカルシュウムやビタミン類が不足しているためです。いわゆる典型的な佝僂病(クル病)です。初期は片脚を痛がったり、飛べなくなったり、やがて両脚でもて体を支え切らずに、翼で支えて前進するようになります。

・クル病の治療…‥上記の餌の配合のうちボレー粉をお渡しする骨髄粉末製剤(ビタミン加)に代えてください。この餌を充分に与えることができれば、ほぼ10日位で脚を使い始めます。回復が思わしくない時は他の病気の併発も考えられますのでご来院下さい。

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カメの健康管理

  • 2008年08月09日(土)22時53分
  • by 夕陽丘 院長 兼 管理者

体重管理 
 長期に保護下におく必要のあるときは定期的な体重測定は健康管理上必須である。
一週間に一回は測定する。少なくとも体重が維持されているか、増加していなければならない。
視診
 甲殻、四肢の表面にカビ様のものが生えていないか。外傷あるいは炎症で赤くなっていないか。きれいな眼をしているか。鼻汁はでていないか。口内検査で舌の色はきれいな赤色をしているか。白っぽいと貧血が示唆される。多くは寄生虫による貧血と栄養不足が原因であることが多い。


内部寄生虫
 症状:体重減少、貧血、動作緩慢
多くのものはパーペンダゾール(パナキュア)が有効。
 予防:床材を常に更新したり、糞便を踏みつけないように管理することが大切である。そうすることで寄生虫症の発生を減らすことができる。


眼の感染症
 腫れて分泌物をつけている眼は眼の外傷または異物の侵入が示唆される。しかし時に呼吸器系感染症の一症状として眼瞼浮腫が見られる。ビタミンA欠乏症も典型的な眼瞼浮腫を招く。しかし過剰投与は禁物である。湿度や気温、床材の再検討で改善されることもある。


耳の膿瘍
 側頭部で、眼の近位の腫脹は耳の膿瘍の可能性がある。疼痛が著明で、次第に大きくなる。早期にメスで切開し、圧迫排膿すべきである。時に異物が膿内に見つかり、原因が異物の刺入であることが判る。


脱水
 脱水は四肢の付け根の皮膚の張り具合で判定する。脱水のない皮膚はふくよかでゆったりしているが、脱水の強い場合には内方に凹んで、甲殻に張り付いたようになっている。こうした場合には、この部に電解質液の注射が推奨される。


ヒトによる外傷
 ヒトに踏まれたり、車にはねられたり、農作業時に農機に巻き込まれたり、釣り針にひっかかったりして外傷を受ける。甲殻の裂傷は、鋼線で縫合したり、時にエポキシ樹脂系接着剤で固定する。体表の擦過傷では、患部に炎症がある間は水棲ガメではしばらくの間、水につけないで湿度の高い環境で飼育する。外傷が四肢端にある時は40℃近い温湯にした消毒液またはABPC液に浸漬して治療する。床材としては厚手の紙製のキッチンタオルを頻繁に交換して使うと、清潔で、漿液、出血、分泌液の様子を観察するのにも良い。また気温を通常より高めの30℃前後にして、代謝を亢進して、治癒を促進させるのも良い。

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Health Care

  • 2008年08月09日(土)22時50分
  • by 夕陽丘 院長 兼 管理者

病気の予防一覧
定期健康診断 犬、猫、鳥、ウサギ、ハムスター

犬
パピイ教室のご案内
耳の手入れについて
はじめて犬をむかえたら
犬猫の輸入検疫(マイクロチップ)について

猫
はじめて猫をむかえたら

鳥
飼い鳥の健康チェック
手乗りの小鳥の育て方
保護飼養ボランティア養成講座
雌雄鑑別とPBFDの診断
鳥の攻撃性
鳥類とヒトの主な共通感染症
油汚染海鳥救護講習会
鳥類Q&A

フェレット
フェレットの飼い方と健康管理

うさぎ
うさぎの脱臼
うさぎの骨折
うさぎとパスツレラ
毛球症 うさぎのけだま
ウサギにおける臼歯の磨耗異常その整形時の看護法1
ウサギにおける臼歯の磨耗異常その整形時の看護法2
ノゼマ症
赤色尿

小型哺乳類
小型齧歯類の看護法
ハムスターのレプトスピラ症
チンチラの飼い方

爬虫類
亀の飼育と健康管理
両生類・爬虫類の飼い方
カメの健康管理

魚類
魚類の看護学
魚のえらめくれ

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魚類の看護学

  • 2008年08月09日(土)22時25分
  • by 夕陽丘 院長 兼 管理者

参考文献 知っておきたい魚の病気と治療著者 畑井喜司雄、外。日本動物薬品KK発行魚類の疾病発生の要因として考えられているものに次のようなものがある。

1 餌の質と量。 酸化した餌や、良質なものでも与え過ぎるのは良くない。2 酸素不足。 溶存酸素は水温が低いほど多い。水の量・魚の数(過密飼育)・水温・水中の植物性プランクトンの量3 急激な水温の変化。急激な5℃以上の水温変化には極めて弱い。→水温計は必需品4 水質の悪化。 pH,亜硝酸塩濃度 →水替え5 スレ傷。 魚の取り扱い →優しく取り扱う。網ですくい上げない。6 騒がしい環境 →振動のない静かな場所に水槽を設置する。7 病気の魚を持ち込む。→検疫=1ヶ月間別の水槽で飼育して観察これらがストレスとなって、病原体に対する抵抗力が低下して様々な疾病を引き起こす。病気の予防=いかなるストレスも与えないないような飼育管理。

魚の生理学と管理

1変温動物

水温が上がると体温が上昇し、水温が下がると体温が低下する。体温が高い時は代謝が活発で、採食量・運動量はともに増加する。したがって成長が促進される。→ディスカス幼魚の高温飼育(30℃)。体温が低いときは代謝が低下し、餌も食べず、水底に停止していることが多い。最適温での飼育 金魚15~28℃、 日本なら自然環境でOK多くの熱帯魚24~28℃ 温度帯域が狭いのでサーモスタットが必要。産卵には特殊な条件が要る。金魚→5℃以下の水温が10週間持続し、その後の水温の上昇が産卵を促す。日本の冬と春先の水温上昇で4月の下旬から産卵可能となる。雨で水質が変化(古水が希釈)した時に産卵する。人工的に産卵日を調節が可能で、2~3日充分に曝気した新水に朝早く移すと翌朝産卵する。

2 水温の変化は最小限に止める。

1 水槽の近くに汲み置き水をおいておく。2 クーラーの冷風を水槽にあたらないように。逆に暖房機の近くにも置かない。3 ヒーターやサーモスタットは定期的に新品と交換し、予備も常に用意しておく。4 小さな水槽では外気温の影響を受け易く、春先に温度変化による病気が多発。5 最近は雨水が時にpHが極端に低い“いわゆる酸性雨”の問題もあるので屋外飼育の時は屋根をつけたほうが無難である。

3 スレ(スレ傷)について

魚はその体表はウロコで覆われ、さらに粘液で覆われている。これらは細菌や寄生虫が侵入するのを防御している。魚を乱暴に網で掬ったり、驚かせて水槽中の角にとがった岩にぶつかると粘液とウロコが脱落する。このような状態をスレと言う。人にとって柔らかそうに見えるネットも魚にとっては有刺鉄線で撫でられるようなものと考えても良いくらいである。スレにはフラン剤やアクリノールがよく用いられる。輸送時のスレの予防にあらかじめこれらの薬剤を水に混ぜておくのも良い方法である。

4餌の品質

〇さなぎ粉→古い物では脂肪が酸化していわゆる黄色脂肪症(背コケ病)を起こす。〇冷凍した赤虫やハンバーグは一旦解凍されると品質が極めてわるくなる。従って色の悪い物や霜のついた物は避けた方が良い。〇イトミミズは流水で充分どろを吐かせてから与える。筆者は病原体を持ち込むことになるので決して使わない。〇人工飼料 いずれの物も魚粉が主成分で、脂肪が酸化する恐れがあるので金属の缶(茶筒が最適)にいれて密封し、さらに冷蔵庫にいれて保管する。

5餌の与え方

魚には胃がないので摂取した餌はすぐ腸へ運ばれ消化が始まる。したがって魚は腸が一杯になるまで食べ続ける。消化不良は餌の与え過ぎから起こる。昼の水温が高い時に大量に食べ、夜間水温が低下すると代謝も落ちて消化できなくなる。したがって春先や晩秋には餌は朝のうち少し与え、昼の水温が高いうちに消化してしまうようにする。食べ残した餌はその日の内にネットやサイフォンで取り除き、有害なアンモニアや亜硝酸が発生しないようにする。粉状の餌やフレーク状の物は濾過装置に吸い込まれて濾過能力を著しく低下させる。その恐れのあるときはこまめに濾過槽の濾材を取り替える。

6溶存酸素量

水には温度によって溶け込める酸素の量には限界がある。

水温(℃) 0 2 5 10 15 20 25 30
酸素溶解量cc/L 10.24 9.71 8.97 7.97 7.15 6.50 5.96 5.41
表から解るように水温が低いほど酸素が良く溶け込んでいる。30℃の水は2℃の水の約半分しか溶け込んでいない。しかし、水温が30℃の時は魚は極めて活発に行動する。この時の酸素要求量はほとんど静止している2℃のときの10倍に達する。単純に計算しても30℃の時は2℃の時より20倍の水量が必要なことが解る。しかも水中にはこの外に酸素を消費する植物性・動物性プランクトンや腐敗細菌さらには好気性細菌が繁殖している。したがって高水温時には充分に曝気※して最大量の酸素を溶け込ませると共に魚の収容数を減らして鼻上げ(酸素不足の症状)を起こさないよう注意する。※曝気法→エアレーションあるいは水面を波立たせる。

水槽内での窒素循環

餌に含まれる窒素は代謝され、やがてアンモニアの形で尿として水中に排泄される。またこのほか水槽内の種々のバクテリアもタンパク質を分解する際水中に窒素を放出する。これらのアンモニアは魚に強い毒性を示し、エラ運動を減衰させ、動脈血の酸素分圧を減少させる。アンモニアはやがて濾過装置内に多数棲息する硝化細菌のニトロソモナスによって亜硝酸塩に合成される。さらにニトロバクターによって硝酸塩に変換される。一部の好気性菌によって硝酸塩は分解されて窒素ガスとなって空気中へ拡散してゆく。また水草の養分として取り込まれる。窒素の分解と再利用の過程を窒素循環と言う。この過程で生ずる物質のうち亜硝酸塩は毒性が強く、魚は呼吸困難となり、強いストレスをうける。したがって硝化細菌の役割は水槽内では重要な役割を持っている。一般に水槽をあたらしくセットしたときは濾過装置内に充分な硝化細菌が繁殖するのに3週間かかるといわれている。この期間を短縮するために魚が快調に生活している水槽の濾材を洗うことなく少し新しい水槽の濾過槽に移して有効な細菌の移植をすると早期に低い亜硝酸濃度の快適な水槽環境を手に入れることができる。またこの間、活性炭やイオン交換樹脂を用いて水を濾過する。日頃の手入れとしてはこの有効な硝化細菌は好気性で、酸素を必要とする細菌である。濾材が目詰まりすると表面は水流のため酸素が充分であるが、内部は嫌気的となって硝化細菌は死滅する。過密飼育や餌の与え過ぎは濾材の目詰まりを容易に起こさせるので頻繁に濾材を洗浄する。この時完全な洗浄ではなくて汚れを取るだけで、有用な細菌を残すこと。しかし、濾材が悪臭を放つ時は新しいものと取り替える方が良い。

pHについて

水中の水素イオン濃度のことで、pH7は中性、pH7以上はアルカリ性、pH7以下は酸性である。魚によって至適pHが異なる。金魚は6.8~7.1,アマゾン流域の熱帯魚は6.8前後の弱酸性を好み、アフリカのタンガニーカ湖の熱帯魚は7.2前後の弱アルカリ性の水を好む。古木の浸出液を加えて弱酸性にしたり、珊瑚を加えて弱アルカリにして用いる。水槽の水を長い間変えないでおくと、硝酸塩の蓄積でpH6.0以下にまで低下することがある。一度にほぼ全量の水を替えることは一気にpHを中性近くまで変化させることになるので魚に強いストレスを与え、死を招くこともある。また硝化細菌はpH6以下ではその繁殖が阻止され、濾過能力が著しく低下する。したがって、水替えは定期的(魚の数・大きさや濾過槽の能力でその期間が異なる)に1/4~1/3を替えるようにする。短期間に頻繁に水替えして幼魚の発育を促進する場合もある。

水草の効用

鑑賞上の効果ばかりでなく、水草は光合成により魚や硝化細菌に酸素を供給し、二酸化炭素を吸収している。餌の食べ残しや糞は硝酸塩の形になってから水草の養分となって利用される。pHをこうして安定させている。また魚に隠れ家を提供している。熱帯魚のなかには好んで水草をたべる種類もある。中和剤(ハイポ=チオ硫酸ナトリウム)淡水魚の飼育水としては水道水は理想的な条件を有している。ただ殺菌のため加えられている塩素に問題がある。ハイポが中和剤として普通用いられる。しかし、水量に対するこの薬物量は厳密に計量されて使用されることはなく、通常は実におおまかに水中に投じられている。過剰に使用されると水は酸性に傾き、魚の皮膚を痛めて病原体の侵入を許してしまう。したがって筆者はこのハイポの使用は緊急的に新しい水が必要になった時に止むを得ず使用するときがあるが、通常は水槽の近くに予備の水槽を常設して、1日以上汲み置くと共に十分エアレーションして何時でも使える水を作っておくようにしている。  

金魚の疾病の種類と治療の可能性について

病原体

病名

治療の可・否

ウイルス

リンホシスチス

可能

細菌

運動性エロモナス症

可能

細菌

穴あき病

可能

細菌

カラムナリス症

可能

細菌

抗酸菌症

否

真菌

水かび病

可能

真菌

真菌性肉芽腫症

否

原虫

鰓ミクソボルス症

否

原虫

腎腫大症

否

原虫

キロドネラ症

可能

原虫

トリコジナ症

可能

原虫

白点病

可能

原虫

エピスチリス症

可能

単生虫

ダクチロギルス症

可能

単生虫

ギロダクチルス症

可能

甲殻類

イカリムシ症

可能

甲殻類

チョウ(ウオジラミ)症

可能

病魚の症状と対策1  鼻上げ充分エアレーション(曝気)してあるにかかわらず酸素の不足を示している。空気との接触面の酸素が充分に溶け込んでいる水を吸い込もうとする呼吸困難の症状。

〇 すべての魚がいっせいに鼻上げ状態にあるときは水質の悪化が考えられる。対策 1 浄化槽の点検(目詰まりしていないか)、砂利の洗浄。←腐敗物の除去 対策 2 水を1/3位捨て、汲み置き水を入れる。対策 3 高水温(夏季)時であれば、日除けをして水温のそれ以上の上昇を阻止する。対策 4 植物プランクトンが増殖し過ぎている水では太陽が当たらなくなると逆に酸素を消費する。適当な濃度の青水になるように汲み置き水で希釈する。〇 群れの中で数匹またはただ1匹だけが鼻上げしている場合。対策 1 鰓(えら)病に罹っている。細菌性のカラムナリス症と原虫性のダクチロギルス症他が考えられるのでそれぞれの薬物が必要となる。 

2 石や水草にからだをこすりつける。体表はうろこと粘液で覆われているが、この部に感染が起こると痒みや不快感を生じてこすりつけるものと思われる。

 

対策 1 白点病 体表に小さな白い粒々がたくさんできる。原虫性→メチレンブルーによる薬浴(詳細は後述)  対策 2 エピスチリス症 熱帯魚の体表に米粒大白雲状の粘液塊が付着。釣り鐘状の繊毛虫の集塊である。メチレンブルー1~2ppmでの薬浴。対策 3 チョウ症(ウオジラミ症) 甲殻類のチョウが体表に寄生するため激しい不快感から体をこすりつけて、さらにスレを引き起こす。

3 えさを食べない種々の疾患の共通の症状であるが、次の病気のときは全く食べなくなる。


対策 1 色々の原因で起こる鰓病の共通症状は呼吸に伴って開閉しているエラブタの動きが左右対称でなく、時には罹患側を全く動かさなくなる。また、餌を食べようとしてするが痛さの為激しく逆噴射状に水を噴き出して苦悶症状を見せる。原虫性なのか細菌性なのか単生虫なのかを特定するため、エラから採材して鏡検して診断する。そして、適合する薬剤を選択し治療する。

4 群れから離れて泳ぐこれも共通症状であるが、体力や気力が低下して群れの一員として行動できない。

対策 1 カラムナリス症 滑走細菌の体表部で増殖して著しく体力を消耗する。各ヒレが溶けたようにボロボロになり脱落する。→ABPC(アンピシリン)が有効で薬浴や経口投与する。対策 2 水かび病 菌糸をもつ綿状のものが体表部に付着して魚を弱らせる。早期の治療が肝要で遅れると治療困難となる。→マラカイトグリーン0.5ppm~1.0ppmに30~60分薬浴する。

5 水底に沈んでじっとしている。プレコの仲間は習性上水底にいることが多いが、元気なものは長い間停止していることはない。その他の魚では常に餌を求めて徘徊しているのが常である。

対策 1 転覆病 水質の悪化や水温の低下によって浮袋の神経支配に異常を来して浮力の調整が不調となり、転覆して浮き上がるものや逆に水底に沈没して浮き上がれないものも見られる。→水質の改善に努めると共に徐々に水温を25℃まで数日かけて上昇させて、この間ビタミンB群をえさに混ぜて与えて回復を待つ。

6 突然狂ったように泳ぎ出す体表に寄生する色々な寄生虫類や原虫類および皮膚・鰓に取り付いて増殖する細菌類の為に不快になり突然狂ったように泳ぎ出す。

対策 1 鰓病などその原因を同定して、治療法を確定する。

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両生類・爬虫類における・飼育・看護(総論)

  • 2008年08月09日(土)22時22分
  • by 夕陽丘 院長 兼 管理者

ある限られた狭い空間に閉じ込められて生活をしなければならないペットとしてのこれらの動物達にとって飼育環境は極めて重要である。両生類・爬虫類の病気の多くは、飼育環境の不適切からくるものが多い。温度・湿度・照明・床材・食餌などそれぞれの種に最適の環境を提供しなければならない。

照明 光の効果
1 動物を観察するため。 → 熱帯魚用照明灯
2 熱源として動物を保温するため。飼育環境・気象の創造 → ヒヨコ電球
3 紫外線の生物学的作用(ビタミンDを活性化してCaを骨に沈着させる)→紫外線灯
4 繁殖には年間を通じて日の長がさを自然に近く調整が必要。長日性、短日性
5 消化を助ける。→スポットライトでケージの一部分だけ加温。

紫外線の生物学的活性
食べ物のなかに含まれるプレビタミンDは紫外線に当たるとビタミンD3に変化する。これが血中のリンやカルシュウムを骨に沈着させる。薬物としてのビタミンD3はその個々の個体の要求量や品種による要求量は確立されていない。したがって、薬としてビタミンD3与えると過剰症に陥り安い。ビタミンDは脂溶性ビタミンの一種で、体内に取り込まれると脂肪組織に沈着する。そして徐々に生物学的効果を発揮するが、万一過剰に投与されると激しい副作用を表す。この時は治療法がない。
1 ビタミンDの合成
特に重要なのはVD3の合成で、紫外線の波長域220~320nmが有効である。最も生物学的活性が高い領域は250nmであるが、太陽光が地上に到達した時点ではこの短い波長域は吸収を受けていまうので恐らく300nm付近が利用されていると思われる。ガラス越しでは吸収されて無効である。         nm=10億分の1メートル


紫外線源の種類
a 日光→理想的である。 日陰も同時に作って過被曝(火傷・角膜炎)を避ける。
b フルスペクトルライト→少しの紫外線を含むので、つけっ放しにして使う。完璧な日光浴を再現できないが、紫外線量が少ない分、過被曝の心配がない。
c 紫外線灯→線量が多く過被曝をさけるため短時間だけ照射する。人体にも影響ある。 紫外線灯で有効波長域の照射できるものは、東芝FL20S・Eまたは東芝GL20がある。殺菌灯ともよばれるまのであるから、人に対する被爆とくに網膜への影響をつねに考慮しなければならない。  
d ブラックライト(東芝・NEC製)→波長域がやや高いところにあるのでメラニン色素が増えて動物が黒ずむおそれがある。つけっぱなしで使う。皮膚が黒くなると有効紫外線の体内到達が不十分になるかもしれない。


紫外線から見た飼育環境の工夫
a 爬虫類の一部は十分に紫外線を浴びると、回避行動を取るものがある。紫外線量を感知できるのか、体温上昇に伴う行動なのかも知れない。この回避行動をとるまでの時間を測定して
紫外線灯の照射時間を決め、タイマーをセットする。
b 完全に日陰となるいわゆるシェルター部分を設ける。せまい空間では回避ができないかもしれない。頭を隠せても、尾部分が照射されつづけるかもしれない。
c 通常のガラスは厚くなるほど、また波長が短くなるほど吸収され安くなる。厚さ3mmで波長320nmの紫外線を80%遮る。したがって、ケージの上蓋を厚さの異なるガラスとするのも一つのアイデアとしてよいかも知れない。
dランプからの距離の二乗に比例して減衰するので、ランプを天井部分に設置するのも良い。しかし、ケージの高さの制限を受ける。
e ランプは長時間使っていると、波長の短い方から出しにくくなるので、明かりはついているが有効な紫外線が出ていないかもしれない。 
f 以上の様に紫外線照射に対する安全で確実な方法が確立されていない現状では各自で工夫するしかない。


フルスペクトルライト
有効紫外線の強度こそ、紫外線灯には及ばないものの、つけっ放しで使用しても安全性に優れている。
骨の代謝からだけ考えたならば300nm付近の紫外線の線量に目がいくが、生物がたったそれだけの目的で日光浴をしているとは思えない。まだまだ未知の分野であるが、太陽光のさまざまな波長の光線をさまざまな目的に利用していると推察される。
自然の太陽光に勝るものは無く、野外で飼育され日光浴が自由にできることが理想的である。
それ故、ケージ内の動物には太陽光に代わるすべての波長を含む人工灯フルスペクトルライトが必要である。


人工灯の科学
A 色温度 例えば鉄の塊を熱して行くと、最初は赤くやがて黄→白→青白と変化してゆく。この変化を利用して温度で光の色を表したのが色温度という。従って、色温度が高い光は青白い光、低い光は赤っぽい光として感じる。
B スペクトルエネルギー分布図(相対エネルギー表)
人工灯の発する光線の各周波数(横軸)ごとの分光照射エネルギー(縦軸)で表した人工灯の能力表。特に問題となる紫外線300nmの分光エネルギーのワット(W)である。
C 演色評価数(自然光近似度 %、演色指数)
同じ色のものでも照らす光が変わると見え方が変わる。このような見え方に及ぼす光源の性質を演色性と言う。特定の基準色紙に自然光をあてた場合を基準(100%)として、ずれを%で表示したもの。
D 紫外線領域の放射区分 人体や植物等の生物の反応や化学物質の反応のピークがどの波長域にあるかをもとに区分されている。 いずれの反応も分光出力量に比例する。

波長100~280nm=UVC → 殺菌作用・紫外線眼炎
280~315nm=UVB → 紅斑作用(日焼けで赤くなる)と、

→ それに伴うメラニン沈着
→ ビタミンDの光化学開裂
→ Caの吸収に不可欠 320~400nm=UVA
→ 紅斑を伴わないメラニン沈着
→ 色素の色褪せ促進
→ 物体の硬化作用
→ 爬虫類の脱皮に不可欠
以上の事柄を爬虫類・両生類に当てはめると結局、300nm付近の紫外線がどのくらい出力(wat表示)されているかが問題で、そのうえ全波長の分布が太陽光に近いことを確認する必要がある。


ホット・スポットの設置
1 両生類・爬虫類はその体温は環境の気温と同じで、代謝速度はしたがって気温と連動している。各種酵素類には至適温度があり、通常は30℃以上でよくその作用を発揮する。
2 食べた餌は胃で消化し始めるが、この時温度が高いほど早く消化がすすむ。ワニやカメが陸に上がっていわゆる甲羅干しをしているのは太陽の光で自分の体温を上げて消化を助けてい るのである。
3 赤外線ランプなどでケージの一部分をケージ自体の設定温度以上に暖める目的で用いる。
  その目標温度は30~40℃位になるように設定する。
4 この場所には平らな石やレンガをおいて腹部も下から暖められるようにするとよい。 食餌前 後の3~4時間程度つけておく。しかし、ケージが小さいときはこのため高温になるので注 意。
5 暖房目的ではないのでケージ内に温度差があることが重要である。 


保温
それぞれの動物の本来棲息している地域の温度を再現する。ヒヨコ電球・赤外線ランプ・園芸用温風ヒーター・パネルヒーターなどが使われる。水温の調整には熱帯魚用の各種ヒーターが使われる。直接動物が触れる恐れのあるときはカバーをつけること。
サーモスタットを接続して温度を設定調整する。必ず温度計を動物が主に生活している高さに設置して測定・確認する。
ヒーターは温度勾配を作るため、ケージの真ん中に設置せずに片寄らせて置くとよい。しかしケージ内の最低温度部が生活限界温度をしたまわらないように注意。動物自体である程度温度調節できるようにする。

〇 ガラスの特性として日光中の紫外線を遮蔽するが、生物活性の領域である300~315nm範囲はおおよそ10%透過する。この値は市販のフルスペクトルライトのRETISUN 5.0UVB20Wを高さ30cm所から照射した場合の約1/10である。
〇 農業用温室素材のニューサンコール は日光の紫外線の65%は透過すると言われている。これらの材料を利用して太陽光を利用することが出来る。

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亀の飼育と健康管理

  • 2008年08月09日(土)22時20分
  • by 夕陽丘 院長 兼 管理者

(ニホンイシガメの飼い方)

ニホンイシガメ(A)とクサガメ(B)の鑑別法
 幼体の名称 甲羅 背甲 腹甲 キール(背甲の縦に隆起した部分)
  A ゼニガメ 円盤状で丸い 赤褐色 黒色 明瞭なものは無し
  B ゼニガメ 暗褐色 暗褐色 3本はっきりとある
 頸部の模様
  A 無し
  B 目から頚かけて黄緑色の不規則模様

両種の交雑種
 個体変位が大きく、背甲にキールはないが首にかけて黄緑色の不規則模様がある。
 また逆に、明瞭なキールがあるが頸部の模様が欠落している。

飼育ケージ
 大型のプラスチック・ケース
 大型の水槽(60cm以上) 幼体から亜成体。 成長に合わせてさらに大きく。 大型の衣装ケース

1 理想的には屋外でしかも上陸できる砂場があること。良好な健康状態を維持しやすい。
 繁殖と長寿が期待できる。逃げ出さないように工夫が必要。犬・猫・その他の動物に襲われないようにも工夫がいる。

2 アクア・テラリュウムでの飼育
 水深 首を伸ばせば楽に呼吸ができる深さ。
 陸上部 その個体が完全に甲羅を乾かせるのに十分な広さがあること。

3 日光浴
 水場と陸上に半分くらい必ず日陰を作ってやる。
 夏の小さな器では温度が上がり過ぎて危険である。十分な注意が必要。

4 餌
 雑食性であるが、動物食の傾向が強い。小型淡水魚・小型淡水エビ・昆虫を主食とし、 カメ用人工飼料(レプトミン )は補助的に与える。
 冷凍してあるものは完全に解凍してから与えること。
 気温・水温によって活動量が異なる。気温が高い夏場は多く、春先や晩秋には量を減らす。
 幼体 毎日二回(朝・夕)食べるだけ与える。
 成体 一日一回または一日置きに一回与える。

5 栄養添加剤
 爬虫類両生類用の栄養添加剤(レプチカル )、Caの補給にはBPDs (骨髄の乾燥粉末) を餌に含ませて与えると良い効果が期待できる。

6 水換え
 使う水は水道水を2~3日汲み置いたものを、温度を合わせてから換える。
 濾過装置を使っている水槽では水はかなりきれいにみえるが、食欲のある時は水も相当汚れるので、水交換はこまめに行うようにする。 

7 雌雄の判別
 a 雄より雌の方が大型になる(性的二型)。
 b 性成熟に達するのは雄で3年(甲長8cm以上)、雌で11年(甲長15cm)。
 c 成体の尾の形態による雌雄鑑別
  雄 → 尾の基部が太く、全体に長い。総排泄孔は背甲の外縁より外側にくる。
  雌 → 尾の基部はやや細く、全体的に短い。尾を伸ばしたとき総排泄孔は背甲の内側
 d 自然状態での産卵は6月中旬~7月に、2~6個産む。8~10月に孵化。

8 冬眠 ケージで飼育しているときは冬場は熱帯魚用のヒーターで20℃位に保温して、冬眠させないほうがよい。十分に準備できなくて冬眠に入ると死んでしまうこともある。

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チンチラの飼い方

  • 2008年08月09日(土)20時15分
  • by 夕陽丘 院長 兼 管理者

チンチラの飼い方
1 アンデス山脈一帯に広く分布していたチンチラはその美しい毛皮ゆえに乱獲され、いまでは野生種は激減し、絶滅が危惧されている。

2 ワシントン条約によって、国際的な商取引が禁止され、付属書 に記載されている動物ですから、飼育するには繁殖証明書が絶対必要です。

3 飼育の基本はモルモットの飼育に基ずけば、十分対応できる。
A チンチラは水分を多く含んだ生野菜ではすぐ下痢をする。
繊維分をうまく消化できるので、豆科のアルファルファが最適である。
乾燥して圧縮したものが市販されているので、与える前にもう一度さらにほぐして、新聞紙の上に広げて乾かしてから与える。
B チンチラ用固形飼料
C 新鮮な水を好むので一日に何度も水を入れ替えてやるとよい。
D 被毛の脂分を取るためや遊びとして、砂浴びをさせるとよい。
園芸用のゼオライトをコーヒー・ミルで粉にする。これを器に入れて固定しておく。

4 ケージの工夫
A ケージそのものは金属製でよい。 横幅80~100cm、高さ100cm,奥行50cm位は必要。 空間としての高さいる。
B チンチラは噛む力が強いのでかじっても危険のない素材を使う。 プラスチックやビニールは呑み込んでしまうので使ってはいけない。
木製の寝床を天井部分に固定して、木に触れる、木をかじらせることもストレスの発散になる。 土管も使える。
C 予備のものを常に用意しておくとよい。
D 底にはオガクズを厚くひいておく。
E 神経質に毎日のように掃除しないで、少し臭うようになったらする。
F 室内に出したときにも、配線をかじられないように工夫が必要。

5 夏の過ごし方
チンチラの故郷は南米アンデス山脈の海抜5000M以上の高地です。
夏でも気温が20度を越えることがありません。したがって日本の夏の気候は苦手です。6月頃からクーラーを一日中つけっぱなしにしておく必要があります。

6 ひまわりの種を与えてよいか?
原産地は草しか生えていないような地域で、粗食に耐えられるようになっています。脂肪分の多いヒマワリの種は下痢や肥満の原因になります。ときどきほんの 少しずつ与える程度にしておきましょう。

参考文献 アニファ、12月号、1996. written by Dr.Richard C.Goris

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ハムスターのレプトスピラ症

  • 2008年08月09日(土)13時13分
  • by 夕陽丘 院長 兼 管理者

 人へは、軽症型、髄膜炎型、重症(ワイル病)型(黄疸などを起こす)の3型があり、潜伏期は重症度により、その日から2日、2週間まで、多くは5~7日が多い。
 その頃に、ヒトが汚い水との接触があったかどうかが重要な診断の決めてになる。感染源としては感染動物の尿や尿で汚染された水、土壌が重要である。経口感染および皮膚の傷などを通じても感染する。人は最終感染者であり、人から人へは感染しない。人の症状は、急な発熱とふつうの頭痛より激しい頭痛、結膜充血、筋肉痛が類症鑑別上主要な所見である。重症では蛋白尿、黄疸、出血が見られる1)。ペニシリン系の抗生物質が有効。動物はストレプトマイシンが著効。セフェム系、マクロライド系も有効。
 動物は殆どの哺乳類がかかり、汚染された水、湿地、食べ物から移る。野生のネズミ、ワクチン未接種イヌはこの菌を保有している率が高い。


予防対策2)

●野ネズミにハムスターを会わせないように飼うことが重要である。
ネズミの仲間であるげっ歯類は特にきれいな個体を導入し、野ネズミに会わせずきれいに飼育することが、他のウイルス病への対応としても、重要である。ペットとして齧歯類は屋外飼育には向かない。例え室内で飼育していても夜間に野ネズミが出入りする様な場所では危険である。野ネズミが寄りつかないようにケージ付近には餌を散らかしておかない。ワクチン未接種イヌとの遭遇も危険である。
●現在飼育中のハムスターについて
 今飼っているハムスターがレプトスピラにかかったら、やはり2週間以内に死ぬだろう。もし、購入してあるいは飼育して2週間以上経過して、元気食欲共に旺盛で、体重も維持できているようなら健康だと考えられる。 
●検疫期間を設ける
 ハムスターの導入の時に“そのハムスターが感染しているかどうかが心配”なら、新しく入れるハムスターを他の既に飼っている動物と別に飼育して、何か病気を持っていないかを観察する検疫期間が2週間は必要である。
●レプトスピラ菌は日光、乾燥、消毒薬に弱い。3%次亜塩素酸ナトリウム液、ヨード剤(ヨードチンキ、ルゴール液)、0.1%逆性石鹸液で消毒
●地域の予防としては
 ネズミの駆除、水田、下水道、側溝の整備、発生状況把握、ワクチン(勿論、ハムスターにはない)が、重要である。


参考情報
大阪府南部で飼育されている犬のレプトスピラ抗体保有に関する西田3)の最新の報告がある。これによると、ワクチン未接種犬264頭のレプトスピラ抗体陽性率は21.6%であり、何らかの臨床症状発現したものはこの内28.0%であった。ただし死亡した個体はなかった。以上のことからかなり多数の不顕性感染犬の存在が示唆されている。


参考文献
1)ペットとあなたの健康(高山直秀編。人獣共通感染症勉強会著),メディカ出版
2)学校飼育動物情報、中川 美穂子 H13.12.3
3)第22回動物臨床医学会年次大会 2001:西田幸司ほか、Proceeding No2,p143~144.

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小型齧歯類の看護法

  • 2008年08月09日(土)13時06分
  • by 夕陽丘 院長 兼 管理者

1ペットとしての齧歯類
種類 ラット、マウス、スナネズミ、ゴールデンハムスター、ジャンガリアンハムスター
ロボロフスキーハムスター、チャイニーズハムスター 、シマリス等。
ペットとしての利点
1 広い飼育場所を必要としない。
2 活発で動作が可愛い(通常は夜間に活発)。
3 清潔好きできまった場所に糞・尿をする。
4 維持の費用も少なくて済む。
5 繁殖が容易である。
6 優しく取り扱えばすぐ人に馴れ、攻撃的でない。
7 人との共通の伝染病が少ない。
ペットとしての欠点
1 健康状態を維持できたとしても3年以上生きることは稀である。(ペットロス)
2 掃除を頻繁にしないと悪臭(アンモニア臭)に悩まされる。
3 逃がしてしまうとなかなか見つからない。 
4 夜行性のため寝ている人を悩ませることがある。
5 寝ている動物に突然触れると馴れていても反射的に咬む。
特に、ハムスター、老齢のラット
6 脱水と飢餓に極めて弱く、2~3日で死亡する。
公衆衛生上重要な病気
1 尿蛋白や毛・フケが人にアレルギーを引き起こすことがある。
2 サルモネラ症、リンパ球性脈絡髄膜炎、アシネトバクター感染症、条虫症が免疫の低下した人に感染することがある。 
栄養と給餌
固形飼料がそれぞれの動物用に販売されている。蛋白質は16%以上含まれていること、製造から六カ月以内であることを確認。(脂肪が酸化して、皮膚病や下痢の原因になる)。
開封してから一カ月以内に使い切るよう小さな袋のものを購入すること。
米国ではNational Research Councilの規格があって、配合成分が規定されている。
これらの齧歯類は生後2週令位で離乳が始まるが、最初は固形飼料は硬すぎるので、与える直前に水に浸して柔らかくする。この頃から水も飲み始める。
3週令には離乳する。
固形飼料を主食とし、ヒマワリの種子、果物、野菜は10%以内とする。
ゴールデンハムスターはチーズ、煮た肉、ドッグフードも好んで食べる。
この肉類の少量の給与は自分の子供を食べる共食い症のある親に有効であると言われている。
1日の固形飼料の給与量はマウスで体重100g当たり15g、
ハムスター、スナネズミ、ラットで7~10gである。 1日の水の給与量は餌の重量の2倍必要である。サイフォン式の給水器が便利。ケージの備えるべき条件
  動物を安全に保護・収容できること。
  運動が充分可能な空間があること。
  給餌・給水・清掃が容易にできること。
  動物が咬んでも丈夫で、しかも外傷を負うことがないこと。
  直射日光や寒い透き間風を防げること。
  全面ガラス製のケージでは換気が悪く、細菌が作り出すアンモニアで呼吸器を痛めたり、種々の病気が悪化する。
  床敷材はいろいろ市販されているが、オガクズ(カンナの削りカス)や乾燥した牧草がよいが、出来るならば煮沸消毒して白癬菌を無くしておくと良い。
保定
軍手をはめ、不意に咬まれてもケガのないよう、また体温を奪わないようにする。 ラットは左手で首を背部から親指と人差し指で丸くつかみ、尾根部の皮膚を残りの指と掌でつかむ。右手で支えながら持ち上げる。
スナネズミは大きく背部の皮膚をつかむ。決して尾の先を引っ張らない。 尾の皮膚がスッポリ抜ける。シマリスも同じ注意が必要。
ハムスターは掌で受けたり、頸部および背部から皮膚を大きく握る。
マウスは首の付け根を親指と人差し指でつかんで、体と後肢を小指と薬指で 緩く押さえる。
シマリスは動きが速く保定が困難なことが多い。タマネギ輸送用のネット、 または洗濯ネットがこの時役に立つ。 この中に入れたまま診察・治療する。雌雄の鑑別
出産直後から鑑別可能である。 オスでは肛門と性器間の距離がメスの2倍ある。
オスの成獣のハムスターでは腹部両側にはっきりわかる皮脂腺がある。
ジャンガリアンハムスターとスナネズミは腹部中央に一つ皮脂腺を持つ。
繁殖生理のデーター

繁殖年齢

性周期

妊娠期間

産子数

離乳年齢

寿命

日令

日数

日数

日令

年齢

ラット

65~110

4~5

21~23

6~12

21

2.5~4

マウス

50

4~5

19~21

10~12

21~28

1.5~3

ハムスター

70

4

15~16

5~10

20~25

1.5~2

スナネズミ

75

4~6

24~26

3~7

20^26

3~4

繁殖の実際
ラットとマウス
成熟した1頭のオスに、1頭ないし複数のメスを妊娠が確認されるまで同居させる。
その後、別居。メスのラットとマウスはうまく子育てする。
ハムスター
生涯連れ添うことは稀で、普通大型の優位なメスは12時間の発情期を除けば、オスを激しく攻撃する。時に致死的な傷を負わせる。同居させた時にメスが背中を反らせて許容の姿勢をとれば問題ないが、もし攻撃するようなら、後日再度試みる。
発情兆候は濃厚で不透明な粘液が膣の開口部に見られてから3日目が交配適期である。
分娩前1週間から分娩後10日間はのぞき込んだりしないで静かな環境を与える。子を食べてしまうこともあるので、特に初産のときは注意すること。
スナネズミ
普通、生涯一夫一婦制で、オスも育児を受け持つ。ペアーの片方が死ぬと残りの個体は新しい相手を拒絶することが多い。
病気の予防
マウスやラットの多くは呼吸器疾患や外部寄生虫をもっている。
ハムスターの中には腸炎を起こしやすい系統がある。スナネズミではテンカン発作を起こす系統が知られている。色彩の突然変異種が好んで飼育されるが、種々の病気に感受性が高いものがある。したがって、齧歯類を購入するときはよく観察して問題のない個体を選択すべきである。そして健康維持には正しい飼育管理が不可欠である。すなわち、清潔で安全なケージ、新鮮な飲み水、正しい組成の新鮮な固形飼料とその他の餌、安定した快適環境、適切な社会的状況、安全で正しい保定が不可欠である。
齧歯類には推奨されているワクチンなどは無い。寿命をまっとうさせるには肥満を避け、活動的に保つことである。
まとめ
齧歯類の診察機会がかなり増えてきた。飼い主たちはイヌやネコと同じようにこれらの動物を可愛がっている。齧歯類は飼育場所や餌も少なくて済み、経済的にも負担にならず、ペットとして大変適している。小型の齧歯類で見られる病気には疥癬症・膿皮症・門歯の不正咬合と過長歯・腫瘍や膿瘍・ネフローゼやアミロイド症・呼吸器感染・腸炎・神経疾患などが挙げられる。
参考文献 THE VETERINARY CLINICS OF NORTH AMERICA VOL24,No.1、p67~77、1996.

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フェレットの飼い方と健康管理

  • 2008年08月09日(土)01時05分
  • by 夕陽丘 院長 兼 管理者
フェレットの飼い方と健康管理

現在ペットとして飼われているフェレットは2000年以上も古い文献に登場する野生のヨーロッパ毛長イタチが祖先と考えられています。彼等は典型的な肉食の動物で、狭い穴や隙間にも入って行ける体の構造を持っていることから、ヨーロッパでは600年も前から狩猟の有能な助手として家畜化されてきました。即ち、フェレットがウサギや齧歯類を彼等の棲み家である狭い穴に放たれて、獲物を飼い主であるハンターの待ち構える別の穴から追い出します。獲物が出て来た所をハンターが捕らえと言う具合に利用されていました。

最近ではペットというよりも、生活をともにするいわゆるコンパニオン・アニマルして、もっと密接な関係のなかで飼われるようになってきました。そのため狩猟能力は低下し、もはやヒトの保護なしでは生きて行けません。

若いフェレットは大変好奇心が強く、興味のあるものはかならず咬んで検査します。あなたの手や指も彼等にとっては格好のおもちゃに映ります。もし、手や指を傷つけられたくなかったら、躾(しつけ)をしなくてはいけません。ハムスター・モルモット・ウサギ・子猫などを攻撃することもあり、また、人の赤ちゃんを攻撃することもありますので 特に注意してください。

餌と食生活

1、 フェレットは完全な肉食獣で、動物性蛋白質を短時間(3~4時間)で消化してしまう大変短い腸を持っています。 従って、繊維を消化・吸収することができません。

2、 消費カロリーは体重1kgあたり1日200~300カロリーです。

3、 一度に沢山食べることはせずに、一日10~12回位に分けてたべます。 オスで50~70g/日. メスで40~60g/日.

4、 半生タイプや缶詰では高温時腐りやすいし、また、歯垢がつきやすい動物であることを考えあわせると、ドライ・フードが最適です。フェレット用を必ず与えてください。ドライ・フードは金属の缶に入れ、さらに冷蔵庫で保管しておくことをお勧めします。

5、 蛋白質は 最低34%は必要です。これらの蛋白質は植物性(大豆蛋白・トーモロコシ蛋白)よりも動物性(肉類)が必要です。 穀類(特にトーモロコシ)を多く含む食生活は膀胱結石を起こす可能性があります。 生の肉を与える必要は全くありません。必ず火を通してから与えてください。栄養的には全くかわりませんし、寄生虫や細菌感染の心配もありません。魚は普通好みません。

6、 脂肪も20~30%が望ましいです。美しい被毛を保つためにいろいろの脂肪酸が必要です。市販の製品で補うこともできますが、少量のバナナやブドウをおやつとして時々与えることでも補給できます。また、ビタミンEも必ず必要で、バターには多く含まれています。

水

新鮮な水をいつでも飲み安いように用意しておきます。ステンレス製のウォーターボトルをケイジの外からしっかり金具で固定しておきます。フェレットの性格上、手の届くものはすべてオモチャにして遊んでしまいます。 各種容器は重いものか、完全に固定して おくべきです。 1日に75~100ml位飲みます。

ビタミンとミネラル

高品質のフードで、冷蔵庫に保存していたものを与えていれば、特に意識して補給する必要はありません。 ビタミンのうちA・D・E・Kは脂溶性ビタミンで過剰摂取すると、体内からなかなか排泄できずに、激しい中毒症状を呈する場合がありますから、注意が必要です。栄養補助剤の与え過ぎではビタミンAの過剰症で最初は脱毛、食欲不振、体重減少、骨の脱灰、生長停止、知覚過敏やがては肝不全で死亡することもある。

その他の食べ物

火を通した肉や卵などは適当なものですが、骨は与えないでください。果物や野菜は少しずつならかまいませんが、前にも述べた通り食物繊維は消化できませんので、粘液性の 軟便となります。 砂糖をたくさん含む菓子類は絶対与えないでください。膵臓に悪い影響を与えて、糖尿病を起こす可能性があります。

毛球予防

フェレットは自分の毛を舐取って呑み込みます。毛は胃内にたまり、やがて毛球となって、胃の出口を塞いだり腸閉塞の原因となります。毛玉を吐き出すことはめったにありません。ラキサトーンという猫用の毛球緩下剤を週に2回、1~2cmなめさせてください。
特に換毛期には必ず毎日飲ませてください。また時々ブラッシングしてぬけた毛を取ってやってください。換毛期には毎日行ってください。

飼育環境の点検

フェレットが安全で快適に生活できるように生活環境を点検することをFERRET PROOFING(フェレット対策)といいます。
フェレットは脱走の名手です。 最低3cmの隙間があれば通り抜けれます。ソファや家具、家電製品の下に入り込ませない工夫をしなければなりません。簡単な工事が必要かもしれません。電気製品の下に入り込むと配線をかみ切って感電死したり、火災の原因にもなります。
 洗濯機や掃除機のホースも危険です。 
 電気コードはとくに危険です。
 屋外への抜け道となるルートにも気をつけてください。
 噛ちぎって飲み込み腸閉塞をおこす恐れのあるもの。
 ゴム製やプラスチック製のおもちゃ
 ゴムのついた製品(イヤフォン、スピーカー、靴、スリッパ、輪ゴム)
 発泡製品(スポンジ)
 植木
これらのうち部屋から出せるものは出してください。あなたの目線をフェレットの目の高さまで下げてください。四つん這いになって、立った目線では気がつかない危険物や穴を見つけてください。
比較的安全なおもちゃとしては金属製の缶、紙袋、ダンボールでできた厚紙の筒、硬いプラスチックやナイロン製品があります。かみ切れない物に限ります。それでも毎日噛ちぎってないか確認してください。だんだん小さくなってやがて呑み込むかもしれません。
必ず毎日FERRET PROOFINGをすること

睡眠

フェレットは“巣”で寝るのを好みます。また柔らかい布等で包まれて眠ることが好きです。布製のハンモックの上でもよく寝てくれます。

トイレ

トイレの砂は細かい固まる砂よりもペレット状のものが良いでしょう。あまり量を多く入れますと、穴を掘ってもぐってしまいます。猫のように砂を上からかけませんから、浅く、少量でかまいません。

環境

フェレットは暑さに特に弱くて、摂氏33度で湿度が高ければ、たちまち日射病になります。暑い日に狭いケージに入れての移動や換気の悪い車での移動はとくに注意が必要です。真夏などにはボトルに水を入れて凍らせ、これをケージ内に固定して冷たい環境を作ってやってください。

定期的な手入れ

  爪きり 2~3週間に一度、ほんの先だけを切ります。
  シャンプー フェレットの体臭の強さは不妊手術をしていれば、そんなに強くありません。また、皮脂の分泌も少なくなります。 この種類に独特な麝香(ジャコウ)の臭いの好き嫌いによってシャンプーの頻度を変えてください。 洗い終わったら、直ちにドライヤーで乾かしてください。 少しでも濡れていると、震えていますから、ハァー・ハァーと息がするまでドライヤーで乾燥させてください。 過度の入浴は体の健康保持に必要な皮脂や被毛の脂も落とし過ぎます。せいぜい月一回程度で、それでも多いかもしれません。

  耳そうじ 綿棒で優しく耳アカを取ってください。

  歯みがき 歯石のつき易い動物ですから、小さい時から歯磨きの習慣をつけておくことは極めて大切です。一番小さな歯ブラシに赤ちゃん用の歯磨き粉をつけて、最初は軽く歯に触れるだけにして、だんだん慣らしていきます。一カ月位で歯の内側さえも磨けるようになります。

フェレットは遊ぶのが大好きな動物で飼い主ともよく遊びます。“WEASEL WAR DANCE"(イタチゴッコ)は見ていても楽しいものです。アパートのような狭い環境でも手軽に飼えるため、都会人の理想的なペットになるでしょう。

成獣の標準的な体重はオスで1~1.2kg, メスでは0.1~1.5kg

秋には皮下脂肪が増加し、春には減少する。その変化は体重の30~40%に達する。

歯から年令を推定する方法

乳歯は約14日で萌出し、永久歯は47~52日で生え変わる。
1年未満 ・・・・・・・・・ 歯は真っ白で、不透明
2年目 ・・・・・・・・・ 歯根部に近い1/3がやや半透明化
3年目 ・・・・・・・・・ 歯が象牙色になる、半透明部分が広がり、歯全体になることもある。
4年目 ・・・・・・・・・ 歯が黄色っぽくなり、欠けることもある。
5年目 ・・・・・・・・・ 歯がほぼ全体に半透明化
6年目 ・・・・・・・・・ 歯は濃い黄色になり、ほぼ透明となる。
性成熟は生後9~12ヶ月, 妊娠期間は42日、10日前から巣作りを始めるのでオスとは別居させる。平均8頭産む。

年老いたフェレットの管理

1、 老齢のフェレットはもはや若い時と同じようには動けなくなってきます。また、よく眠るようになってきます。普通起こせば起きますが、なかなか反応しなかったら、あるいは病気によって低血糖の発作をおこしているのかもしれません。極く初期には2、3秒宙を見つめ、すぐ普段の状態に戻ります。

2、 関節炎も多く発生しますから、生活空間を板で坂を作ってあげるとか、改善する必要があるでしょう。

3、 腸や膀胱の調節も年とともに衰えますから、トイレの場所を多くしてやってください。

4、毛並みも衰えますが、脱毛、発赤、鱗状に変化する、腫れ物、できものなどに気がついたら、すぐに獣医師に相談してください。

5、足の裏の肉球は硬く、乾燥してきますのでビタミンEオイル、バセリン、ニベアクリームなどを擦り込み柔らかくして、硬くなった部分を取り除きます。

6、被毛もぬけ易くなりますので、ラキサトーンは一日置きに与えてください。換毛期には毎日与えてください。

7、体重の減少、食欲不振、下痢、呼吸困難、衰弱なども注意深く観察して、すこしでも変化があれば獣医師の診察を受けましょう。

8、不妊手術をしているにもかかわらず、おす・めすとも発情の様子を示すようであれば、また体臭が強くなったとか、脱毛が激しい、首や背中に強い痒みをともなって皮膚が鱗状になってきた、激しい貧血や出血が止まりにくいなどは副腎の腫瘍が強く疑われます

参考文献
International Seminar Of Ferret Care And Health 10th,Nov,1996.
Lecturer, Rene C. Gandolfi,working at Castro Valley Companion Animal H.

健康管理プログラム

初期検診
  フェレットを手に入れたらなるべく早く動物病院へ連れてゆきます。この時、消化管内の寄生虫の検査もしますから、 糞便を乾燥しないようにサランラップに包んで持って来てください。 次の事柄について検査します。

  獣医学的健康診断
  検便
  基礎データーとなる血液検査(完全血球計算)
  フェレットの習性・食生活・そのたの飼育上のアドバイス
  健康状態がよければ、ジステンパーのワクチン接種

フェレットの伝染病としてのジステンパーは犬のジステンパーと全く同じものです。犬からも、フェレットからも簡単にうつります。一旦発症すると100%死にます。

 1、最初はしきりにクシャミをし、膿の鼻汁と目ヤニを出します。
 2、唇やあごにかさぶたや赤く腫れて、湿疹ができます。内股の所にもできることがあります。足の裏の肉球が肥厚・増殖、 光をこわがることもある。
 3、やがて昏睡状態となり、痙攣を起こして死亡します。
 人の流行性感冒(インフルエンザ)はフェレットに感染します。また逆の場合もありますから、お互いに注意が必要です。

第2回検診
 生後3カ月目に来院してください。
 ジステンパー・ワクチンの再接種。免疫は一年間続きます。
 蚊に刺されると犬のフィラリア(心臓内に寄生する糸状の虫)にかかります。 6~12月の間、月に一度薬を飲ませてください。大変有効です 検便 →検査材料を持参してください。

第3回検診
 三歳までは特に異常がなければ一年に一度の来院でよいでしょう。
 毎年一回ジステンパー・ワクチンを接種してください。
 当院では接種時期になると、葉書でお知らせしております。
 検便 →検査材料を持参してください。
 平均してフェレットの寿命は5~7年です。3才以降急速に年をとっていくので、 三歳からは半年毎の健康診断をうけましょう。
 獣医学的健康診断 特に血液検査による総合検診
 全身のレントゲン検査と超音波検査
 歯石の除去
 毎年のジステンパー・ワクチンの接種

老齢のフェレットでは癌の発生が多く、統計上50%以上のフェレットが一生の間になんらかの癌にかかると言われています。予防することはできませんが、注意深く観察したり、定期的な検査によって早期に発見することが極めて大切です。早期に発見できれば、癌が転移する前に摘出できるかも知れません。癌そのものを治せない場合でも、フェレット自身のより良い生活を維持するための医療が開始できる場合があります。

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Q&A

  • 2008年08月09日(土)01時02分
  • by 夕陽丘 院長 兼 管理者

トリコモナスについて教えてください
元気がありません
母鳥が雛を攻撃します
雛の足が開きます
文鳥のおなかにできものが・・・
餌を半分しか食べなくなった

呼吸に雑音が・・・
嘴を怪我した
ガンジダについて
心配な化学物質(シックハウス)
突然の落鳥・・・
羽根にネバネバした物がつきます。

セキセイインコがときどき膨らんでいます。
踏んでしまいました
小鳥も定期的に健康診断したほうがいいんですか?
かごの消毒について
セキセイインコのヒナがエサをいやがります。
ヒナの下痢
セキセイインコのつめ切り
エサをたべません。

トリコモナスについて教えてください
年末に生後50日くらいの桜文鳥の雛をトリコモナスで亡くしてしまいました。
病院でトリコモナスのお薬をもらって1日目は朝晩2滴づつ、翌日から4日間は朝晩1滴づつと言われました。 食欲も回復し,治る期待を持っていたところ、薬を止めた翌日からくちばしから喉にかけての所が少し腫れて来ました。 しかし、トリコモナスの薬は強いからということで再開せず、消炎剤を飲ませることとなり、その数日後あごや顔全体がパンパンに腫れ、呼吸困難のようになって息を引き取りました。
何か助けられる方法はなかったんでしょうか。トリコモナスのお薬は5日くらいで止めても良かったんでしょうか? 顔が腫れるのはどうしてですか?
呼吸困難のようになっていたのに薄く溶いたフォーミュラを食事として与えるように言われあげてしまいましたが、なんだかそれも負担をかけたような気がしています。
文鳥は小さいし,結節ができている場所が食道や喉だと難しくて手術ができないと
言われたんですが、本当にできなかったんですか?
できれば今後の為にもきちんと詳しく知りたいんです。

 

A.
いつもそうですが治療を始めたなら治療効果があがっているのか確認する必要があります。小鳥の場合には絶食に耐えられる時間が短いこと。すぐ体温がさがってしまうこと等で薬をもらったからといって安心しているわけには行きません。病気になった鳥は投薬と同時に保温と給餌がうまく併行して進行すると治療効果が上がります。通常は、数日後に再検査してトリコモナス原虫がいなくなったことを確認してから投薬を中止します。トリコモナスはその刺激で口の中や食道の粘膜が激しく肥厚します。のどの奥がはれて、そのため餌が呑み込めなくなってしまいます。そして、飢餓と誤嚥性肺炎で死亡します。私が処方している方法では2週間にわたって連続投与してもなんら差し支えはありません。しかし普通は4~5日で原虫はいなくなります。多くの病気は原因が1つだけで発症するのではありません。 たとえばトリコモナスは健康な鳥から検出されます。ではどんな要件が発症を助長するかと言えば、鳥の場合,特に雛の場合保温が充分でなく体温が下がったとか、餌が不足したなどで免疫力が低下して発症します。保温は30度、餌の量は毎日の糞の数が50個を越える様な量を与えます。そのためには正確な温度計と、糞の数が数えられる様に敷いてある物も紙等に変えます。刻んだわらでは数えるのは無理でしょう

肥厚した粘膜の下に沢山の原虫が住み着いています。鳩や鷲、鷹の仲間では肥厚した部分を全身麻酔下で、取り除いて餌が通過出来るように措置することもあります。しかし文鳥のようなフィンチ類では体が小さすぎて、この治療は困難です。また文鳥ではソノウの内容量が少なくて流動食の強制投与は普通しません。プラスチック製の“育て親”で通常の餌を強制投与する方が安全です。
トリコモナスが増えるとその刺激で粘膜が肥厚して結節ができます。トリコモナスがすっかりいなくなると結節が治りはじめます。やがてその下から健康な粘膜が形成されて、結節ははがれ落ちます。先日お答えしました様にトリコモナスは健康な雛にもいますから、増殖の要因になるような低温に雛をさらすとか、餌が不足するとかが一番の原因です。この次雛を買ったときはその日から温度を30度に維持して、いつもソノウの中に充分餌が入っている状態で維持すると病気にはなりにくいでしょう。
。
元気がありません。
我が家のセキセイインコ(♀)は、幼鳥から育てる事2年。今まで卵を生んだ直後にカルシウム不足で右羽を骨折し、鳥専門の獣医さんでカルシウムとビタミン剤(いずれも粉末)をもらって治療した事がありました。
しかし最近、止まり木に羽を膨らませてじっとしていて元気がなく、さえずりもしません。餌は食べている様です。(糞の色は健康な時と変わりがないみたいです)
念の為、夜は籠に毛布をかぶせ暖房の効いた部屋で寝かせていますが心配です。
間違いなく病気だと検討はつきますが、どの様にしてあげれば一番いいのか分りません。時期も時期ですので、病院に連れて行く事もできませんので何か家庭でできる治療方法がございましたら、アドバイスをお願い致します。


A.
さて、病状ですが、食欲のある間が種々の治療によく反応して、期待通りの効果を現します。あなたのインコは慢性経過の色々の病気が考えられます。今の内に一刻も早く専門家の診察を受ける事を勧めいたします。


母鳥が雛を攻撃します
母鳥に攻撃され、くちばしの先端から右上にかけて欠損。
(2/3近く欠損)
今は母親から餌を貰っている様です(でも痛そう)が、そのうが十分に
膨れる程は食べてないようです。

母鳥の攻撃は一時的なものので、今は落ち着いているので
母鳥に世話を任せていますが、このままでいいのか・成長して
自分で餌を食べる事が出来るのか不安です。


A.
ひな鳥は直ちに親から離して下さい。セキセイインコの子殺しといって、今まで必死に育てていた我が子を、次の産卵の準備が体の中で出来ると突然巣内に入ってきた者を敵と見なして、生存を許さない攻撃をします。ですから、直ちに二羽とも親から離して下さい。ケガしている方は手当をしないといけないでしょう。


雛の足が開きます

近親交配の為か(父親と娘の間の子供)先天的に足が弱く
180度近く足を開いて、立つことも歩く事もできません。
脚弱症かとも思いましたが、本によると腱はずれの症状に
近いように思います。麻痺はありません。
腱はずれか、脚弱症かを確かめる方法はありますか?
母鳥には液体カルシウム(市販品)入りの水・イカの甲を
与えていたので脚弱症ではないと思うのですが。

A.
栄養学的に日本で市販されているビタミン剤に関しては、信頼性がありません。与えない方が良いでしょう。特にヒナが太るようなカンジの物については脂溶性ビタミンの摂取過剰症が出るようです。その分青菜や白いボレイコを充分に与えると良いでしょう。
脚弱症も早く矯正を始めるほど治りやすいです。 病気を確かめるのは獣医さんの仕事です。鳥専門の獣医師の診察を受けて下さい。

文鳥のおなかにできものが・・・
生後2ヶ月の文鳥のヒナのおなかに何かできものがあるのに気付きました。
肛門より0.5cmくらい、おなかよりです。
直径0.5cm程で、少しポコッと出ています。色は真っ赤です。
本人はいたって元気で、ご飯も青菜もバリバリ食べているのですが、腫瘍ではないかととても心配です。
何かの病気でしょうか?もしくは感染症なのでしょうか?

A.
健康な個体では、幼鳥の時は比較的お腹は膨れて見えるものです。
また、皮膚が薄いため脾臓などが透けて見えると真っ赤に見えるときがあります。しかし、腫瘍の可能性は否定できませんので、一度診察に連れて来られるのがよいと思います。

餌を半分しか食べなくなった
一ヶ月半からニヶ月ぐらいの文鳥なんですが、あまり動かなくなり昨日の朝は
いつもよりえさが半分ぐらいになり病院に連れていきました。
しかし、触る事なくビタミン等の入った液体の薬を頂き、後は温く静かに
させておきなさいと、言われただけでした。2ヶ月ぐらいのひなは、詳しい
診察は無理なのでしょうか?暖かくと言うのは何度ぐらいが良いので
しょうか?これと言った症状も見当たらない様な気もしますので、熱すぎるの
かと思うようにもなりました。あくまでも素人目なので根気よく病院を探して
早く連れていった方が良いのでしょうか?

A.

巣立って間もない若鳥の保温は29~30度です。加温は使い捨てカイロやひよこ電球を使って下さい。また必ず温度計を鳥のいる高さに吊って温度を監視して下さい。口内のトリコモナスやジアルジアなどの原虫やカンジダや種々の細菌検査また糞便中の寄生虫,消化不良などの検査は簡単にできます。1度は検査を受けるべきでしょう。動物病院はどこでも同じ技術を持っているわけではありません。一度鳥の専門病院で診察を受けて下さい。

呼吸に雑音が・・・
クシャミは以前に比べ随分マシになりました。しかし、呼吸に混じって聞こえるヒューヒューという音(人間の喘息発作時に喉から聞こえるような音)が、常に聞こえるようになり心配しています。断続的に、丸1日聞こえているわけではないのですが・・・・。変わらず元気でクチバシ・アイリングの色も良く、食欲もありますし、糞尿その他に異常と思われる部位は確認できません。
A
.
健康な鳥では呼吸音はどんな呼吸状態でも聞こえないのが普通です。呼吸音が聞き取れるときは気道に痰などがでて、狭くなった気道を空気が通過していることを意味しています。上部気道炎ではよくある症状で 増悪したり、軽快したりを繰り返します。やはり治療はするべきでしょう。放置しますと他に寒さとか、餌の不足とか何かストレスが加わったときに肺炎まで進行して呼吸困難に陥ることもあります。お大事に。

嘴を怪我した

嘴を怪我した子は、何とか今も元気です。 けれども、生後46日以上経過した今も自力で餌をとることができません。
乾いた粟玉・ムキ餌・砕いたペレット(ラウディブッシュ社・メンテナンス)を 底に蒔いておくと、拾って口の中で転がしてますが、飲み込めない様です。
他の成鳥が食べる様子を見せたりもしてみましたが、やはり食べません。
細かいペレット等は若干食べてるかもしれませんが、
一人餌になったとはとてもいえない量です。
現在、5~6時間おきにラウディブッシュ社の
フォーミュラー・オプティマムをできるだけ水分を控えて与えてます。
下痢はなく、体重も食後で36gまで増えました。
飛ぶ事も出来るようになりました。
嘴の欠損は上嘴が下嘴よりも若干短く、上嘴に下嘴がかぶさっている
ような状態です。
いつまでも水分の多い餌を与えるのは病気の原因だと聞いてます。
この子が自力で餌をとる事は不可能なのでしょうか?
治療法等、アドバイスがありましたらよろしくお願いします。

A.
くちばしは爪と同じように成長します。成長点が破壊されると割れたように伸びてきます。原因はけがか、奇形でしょう。栄養的な問題とは違うでしょう。ですから、治らないでしょう。ただくちばしが不整に伸びてきますので時々切りそろえる必要があります。


ガンジダについて
うちの子が初めラセン菌によるそのう炎になったときかかりつけの先生に、 環境のストレスが原因かもといわれました。
私がこれまでで反省する点として、私の知識不足から温度を20℃前後にしか保ってあげなかったことが1つ考えられます。
やはりカンジダも環境ストレスから発症するものなのでしょうか。

A.
多くの病原体は動物と共生関係にあり、健康な動物でも少しは体内から見つかります。しかし動物側が種々の要因で免疫が低下したときに急速に増殖して病原性を発揮します。
こういう状態を日和見感染と言います。カンジダ菌やオウム病などの病原菌はこの中に入ります。

心配な化学物質(シックハウス)
鳥類は化学物質に大変弱い動物ですので、新居を見に行く度に
壁紙の接着剤らしき臭いと畳の防虫剤等、心配でたまりません。
壁紙の接着剤は1ヶ月ほどで揮発されるそうですが、それまで
健康に影響があると困ります。怪しそうな畳には絨毯を敷けば
良いと言う人もいますが、大切な命を預かっている私達にとり、
深刻な問題です。空気清浄器は有効でしょうか。また、どの程度なら
心配がないのか、又、私達の出来ることがありましたら、
どうかこれらについて先生に教えて頂きたいと思います。

因みに現在の家は古く、例え二階の部屋でも、家庭内には極力化学物質を
持ちこまないようにして来ました。

彼等は今日に至るまでずっと、日光浴の時間以外は部屋で自由に
させています。大変臆病な彼等の為に、引越しの際は彼等の見慣れた
カーテン等々をそのまま持って行き、現在の家に限りなく近づける
つもりですが、間取りの都合上、限界があります。そこで、
環境が変わった時のストレス軽減の為、「母」である私は彼等が
慣れてくれるまでずっとくっついているつもりですが、彼等の
精神の健康を維持に大切なことはどのようなことでしょうか。
以上です、何卒よろしくお願い申し上げます。

 

A.
通常有機溶媒(トルエン、アセトン、石油系化学物質)やホルマリンが心配されます。とくに鳥は空気中の有害物質の検知管の代わりに使われるほど敏感です。人が室内に入って臭気を感じる間は危険があるでしょう。一度設計士に接着剤はどんな種類のものを使ったのかを尋ねると良いでしょう。換気を充分にすることが次善の策でしょうか。
精神的なケアーですが、もう少しお互いに干渉し合わない様に心がけて一人でも強く生きていけるように、引っ越しをきっかけに飼い方を変えてみるのもお互いの為に良いかもしれません。
清浄機の清浄の仕方が問題でして、花粉などの微粒子をフィルターで除去する方法ではホルマリンは通り抜けてしまいます。引き込んだ空気を水の筒の中をくぐらせる方式ならホルマリンは除去出来ます。

 

突然の落鳥・・・
昨日の出来事ですが、うちで飼ってた手乗りセキセイインコ(生後6ヶ月)が、
突然の落鳥をしました。もう籠をみたときにはすでに仰向けになり死後硬直が起きていました。突然なくなることがあるって、本では読んでたけどほんとうに自分の小鳥に起きるなんてびっくりです。


A.
突然にかわいがっていた小鳥を亡くされたようで、今まで賑やかだったのに寂しくなりますね。
突然死には2つの見方があります。
1つは鳥が出していた病気のサインを見落とした。
動物は外見上すぐ分かるような弱さ(他覚症状)を見せることはすぐ外敵に襲われてしまいます。だから、何かの不都合なことが外観から分かった時はかなり弱っている訳です。人ですと自覚症状の段階で治療が始まりますが、鳥に限らず動物の場合にはそういう意味で治療の開始はいつもかなり遅い宿命があります。鳥の場合に、いつも注意しておくことは糞の数が一日50個以上していること。活発に行動し、羽繕いをしきりにしていること。人が近づくとよく反応していること、等です。
2つ目は種々の原因による突然死。
心臓関係の疾患や脳血管の閉塞・破裂は突然死を招きます。これらは前駆症状がある場合もあるし、ない場合もあります。
防ぎようのない疾患が含まれます。

羽根にネバネバした物がつきます。
うちの母のとこの鳥の事なんですが、2月に白オカメがまぶたのとこネバネバしてたので、病院連れて行ったんですけど、風邪と言われて、薬と目薬(ケンタロール)をもらって、2週間投薬して、目は治ったようなんですが、昨日、実家に行って見たら目のまわりの毛がないんですけど、生えてきますか?あとタイガーチェリーが、去年の8月実家に帰ったとき耳のとこなんか毛が固まってパリパリになってたので、つかまえて見て見たら、耳の中にかさぶたみたいなのが出来ていたので、すぐ病院につれて行け。と言って、連れていったら、中耳炎と言われ、透明の液体(名前はわからない)を耳にいれてと指導されて、1度良くなったんですけど、12月にまた再発して2月に連れて言ったときは良くなってる。と言われたそうですが、耳のまわりの毛が無いんです。これも生えてきますか?ちなみに口を匂ってみたんですけど(一応)、くさくなかったです。この2羽もそちらで診てもらったほうが、いいでしょうか?大丈夫ならいいんですけど。

A.
乾いているようならその内毛は生えてくるでしょう。濡れているようなら、炎症がまだあると言うことです。再発したときに、連れてくるように伝えてもらってください。そうでなくても、健康検査として診察しても良いでしょう。

セキセイインコがときどき膨らんでいます。
昨日まで元気だったセキセイインコが、今朝いつもよりおとなしいのに気付き、様子をみていみると、やはり、少しふくらんで、目もすこし元気がないので、手遅れになっては!と今、近くの病院に連れて行ったのですが、病院では、目もパッチリして、体も細くておかしい様子がなく、粉末のビタミン剤をもらって帰ってきました。すると帰るなり、またふくらんで止り木でじっとして息使いもなんとなくしんどそうなんです。どうしたらいいんでしょうか、、、。すごく心配です。
ちなみに病院では変わった様子がみられなかったので、直接触ることもなく
かごから見ての診察でした、糞はみてくれたのですが。。。

A.
恐らく慢性の呼吸器病があるのでしょう。それで時々悪寒して膨れているんでしょう。呼吸状態もよくないようですね。はやく鳥の専門の病院で診察を受けるべきでしょう。

踏んでしまいました
私は、一昨年から手乗りセキセイインコを飼っているのですが
昨日、私の不注意で踏んでしまいました
平気な様子ですが止まり木で片足を上げたりしてます
飛んだり走ったりはしていますがやはり心配です
怪我してるかもわからないんですが
すぐ病院で診てもらったほうがいいでしょうか
それともしばらく様子を見たほうがいいですか

A.
片足を上げるという症状があるのですから、どこか痛めたのでしょう。また内臓などを強く打っている可能性がありますので2、3日経ってから急に具合が悪くなる場合もあります。
早く診察を受けた方が良いと思います。

小鳥も定期的に健康診断したほうがいいんですか?

A.
6ヶ月ないし1年に1度は健康チェックをお勧めいたします。その時は1週間ぐらいの糞の状態を知りたいので、毎日の敷き紙を持ってきて下さい。また新しい糞便もサランラップに包んで乾燥しないように持参して下さい。また、その鳥のことを一番よく知っている人が連れてきて下さい。

かごの消毒について
トリコモナスを発症した鳥を飼育していたかごはどのように消毒したらよいでしょうか?熱湯消毒で十分でしょうか?

A.
この原虫は水が無いと生きていけませんので、かごはきれいに歯ブラシなどを使って洗って乾かせばそれで十分だと思います。えさを介してうつる可能性がありますので、一度検査はしておいた方がいいでしょう。

 

セキセイインコのヒナがエサをいやがります。
昨日よりさし餌を食べなくなりました。温度も適温にしているつもりなのですが、スプーンまでは顔を近づけてほんの一口ほど食べると飛んで逃げてしまいます。熱いわけでも冷たいわけでもないのですが。どうしてだかわかりません。さし餌に混ぜるようにといただた液体の薬と粉末の栄養剤もうまく与えられずに困っています。どうやって食べさせたらいいでしょうか?かごの底にまいた普通のえさは食べているようです。症状は相変わらず眠ってばかりで元気がないです。糞もかなりの水分があり、細い糞できれぎれになってでてきます。糞を食べたりもしてしまいます。

A.
かなり生長しているヒナで、ぼつぼつ独立する頃にこうして急に差し餌を拒否する事があります。普段から食べられるように殻付きでも良いのですが配合飼料と水をと青菜を与えてください。差し上げた薬は飲み水野中に少しずつ入れておいてください。牡蠣粉は小さな器に入れて自由に食べさせてください。
ヒナの下痢
うちには3才になる(たぶん)オスと、3月末に中ビナで買ったセキセイ
インコがいます。
ヒナの方は最初下痢気味だったので、近くの動物病院で糞の検査をしても
らったところ、カビが見つかりました。カビとりの薬はヒナにはきつすぎ
るということで、整腸剤とオリゴ糖とをもらって飲ませることになりまし
た。おかげで下痢の方は治まったようですが、元気な割になんだか小さい
ようで、体重は30g弱しかありません。大人の餌にきりかえてはいるの
ですが、栄養が足りないのでしょうか?時々咳をしたりもします。
また、3才の方も、餌を吐きちらかしたり、いつもより緑色の粘着性のあ
る糞をしていた為、糞の検査をしてもらったのですが異常無しでした。
その後、割に元気だったのでそのままにしていましたが、最近急に体重が
増え、50gあります。胸と下腹のあたりが触ってみると固いような感じ
です。ちなみに人間の食べ物は与えていませんし、カナリーシード等の太
りそうな物はあまり食べません。毎日飛びまわったりもしてます。単なる
肥満なのか病気なのか、調べる方法がありましたら、教えて下さい。

A.
最高に重いときで何グラムあったのでしょうか。手乗りで育てたヒナは親が育てたヒナよりも小さいのが普通です。一番重いときで35gあったのが次第に軽くなっているようでは大変心配な状況です。25g以下に下がりますと先ず生存出来なくなります。この25gのことを生存限界体重と呼んでいます。カビの薬は用量さえ間違えなければ安全に使えます。ヒナだからきついと言うことはありません。また咳もあるようですから、一度専門医の診察を受ける必要があります。腹部の異常については簡単に分かる方法がありません。しかし専門医なら触診で異常の有無は判断出来ます。

 

セキセイインコのつめ切り
最近カゴから出して肩に登ってくるとき、服に爪が引っ掛かってしまいます。
見るとかなり伸びています。インコもつめ切りとかするんですか?
捕まえようとしても素早くて逃げられてしまうのですが、
つめ切りの良い方法があれば教えて下さい。

A.爪が伸びているなら爪を切ってあげてください。くれぐれも出血に注意しましょう。止まり木が細い場合がありますので、ちょうど良いのを選んであげてください。


エサをたべません。
買ってきたオカメインコが病気を持っていたようで、餌を食べなくなってしまいました。18日に買ってきて21日に入院したのですが思わしくありません。昨日面会の時3回ほど吐きました。カンジダが多いとも言われていますが体力が弱いのが良くないそうです。餌は粟ダマにフォーミュラーを混ぜて消化剤、吐き気止めなどを強制給餌しているようです。今日返してもらう予定なのですがよくなるのでしょうか?お医者さんも鳥専門じゃないこともあって、最近不信感が出てきました。
吐き出したのは昨日が初めてだそうです。

A. 病気を持っているのか、飼育の失宜によるものかで、かなり治療法が違います。カンジダ自身は常在菌ですので、いてもおかしくありません。良くなるかどうかは、診断がついてない以上、それはお答えできません。心配でしたら、早い目に来院してください。

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油汚染海鳥救護講習会

  • 2008年08月09日(土)00時59分
  • by 夕陽丘 院長 兼 管理者

2000年3月20日に 油汚染海鳥救護技術講習会(中級)がペピイ動物看護学院にておこなわれました。
初級の受講者を対象に中級では更に専門的な内容と最新情報についての講義がありました。


馬場先生によるエリカ号による事故の最新情報の講演

実習では洗浄しにくい箇所を重点的に洗浄しました。

また大阪府大獣医学科獣医病理学教室の小谷教授による病理解剖法を実習しました。

油汚染海鳥救護技術講習会(中級)のお知らせ

開催趣旨 1997年の年頭に起こったナホトカ号による重油汚染災害は莫大な被害を沿岸の各県にもたらした。自然環境の破壊も甚大で、その中でも海鳥の被害はかなりの数に上った。  野生動物救護獣医師協会(WRV)では東京に野生動物救護センターを設立し、必要資材を備蓄しておいて、一旦、事故が発生したなら、直ちに専任の専門獣医師を派遣して初期処置の指導にあたる。その時に一人でも多くのボランティアの方々の協力が得られるよう養成しておくことが現時点での最前の対策と考えている。大阪では既に初級講習会修了者は300名を越えている。この人たちを対象に最新の情報を交えて、救護技術の向上を図りたい。
名称 油汚染海鳥救護技術講習会(中級)
主催 野生動物救護獣医師協会(WRV)
後援 環境庁 、大阪府緑の環境整備室、大阪府獣医師会
日時 平成12年3月20日(月・春分の日)    10時から17時まで
場所 ペピイ動物看護学院(環状線玉造駅北300m)
    Tel 06-6971-1579
参加資格者 初級講習会修了者 (獣医師・動物看護技師・野鳥の会・一般ボランティア)
講演 1 ナホトカ号以降の油汚染事故、特にエリカ号による 30万羽油汚染事故の最新情報
     WRV理事・獣医師 馬場國敏   
   2 油汚染海鳥の救護における新しい知見について  
     中津動物病院 獣医師 中津 賞
実習 1 海鳥の病理解剖法  大阪府大病理学教室・西田獣医スタッフ   
   2 重度油汚染鳥の救護実習  中津動物病院スタッフ

参加をご希望の方は中津動物病院まで。 20名の参加を予定しています。
Tel 0722-32-6472  Fax 0722-29-5104


油汚染海鳥救護講習会
2000年1月30日に宮崎大、獣医学科で油汚染救護講習会(初級)が行われました。中津動物病院としては、院長が講師として講義と実習を担当しました。下の新聞の切り抜きは地方欄に掲載されたものです。院長のとなりに写っている女性は、中津動物病院で勤務医をしていた後藤先生です。


1999年7月4日にPEPPYにて一般の方対象に講習会を行いました。近畿地区で油汚染が発生した場合かなりの海鳥が被害を被ると考えられます。ナホトカ号原油流出事故からの教訓として素早く対応できるために、ボランティアの方々に作業の流れとどういった作業を行うかを実際にトリを用いて実習を行いました。実際の方法については油汚染海鳥の救護法についてに詳しくかかれています。 参考にしてください。

講義
合鴨を使っての実習

主催 中津動物病院、WRV

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雌雄鑑別とPBFDの診断

  • 2008年08月09日(土)00時52分
  • by 夕陽丘 院長 兼 管理者

DNA分析によるインコ・オウムその他の鳥類の雌雄鑑別と鳥ウイルス病の診断が出来るようになりました。検査所は米国のため回答を入手するまで2週間程度かかります。

検査材料:羽毛または血液
○胸部か頭部の羽毛
  換羽中で、血液を中に含んでいる羽軸を持つ羽毛なら2本。
  成長の終わった羽根なら5本。抜け落ちた羽毛は検査不適
○血液 0.1ml
  環境からの汚染を防ぐ意味から静脈採血した血液が良い。
  深爪からの採血は他の細胞因子が入り込みやすいが鑑別できる。
PBFDはあらゆるオウム類の鳥に感染し、潜伏期間は18日から最長18ヶ月。急速な体重減少、沈鬱、生長中の羽毛の抜け落ち、奇形羽毛の発生、嘴の過長と変形、やがて死亡。糞便、ソノウ液、羽毛屑あるいはこれらに汚染されたケージ、餌や水を通じて感染する。

その他の検査可能項目
○ポリオーマウイルス感染症 Avian Polyoma Virus
ポリオーマウイルス感染症(APV)はセキセイインコのいわゆる“コロ”で、budgeriger fledgeling disease(BFD)とも称される。巣内で孵化後親鳥から感染を受けて死亡するものもあるが、生き残ったものは羽毛の発育障害を引き起こす。そのため飛行できずに走り回ることから“ランナー”と呼ばれる。世界中に広く蔓延し、成鳥ではストレスに曝されない限り、臨床症状を現すことはない。一見健康そうに見えるがウイルスのキャリアー(媒介動物)になる。やがて何も症状を示さずに突然死したり、一日あるいは二日位の短日時だけ種々の症状(沈鬱、食欲廃絶、体重減少、ソノウの食滞、嘔吐、下痢、皮下の出血を呈して死亡する。症状のないこれらの鳥が他の鳥への感染源となる。

○パチェコ病
ヘルペスウイルス感染症で、オウム類に広く蔓延している。感染を受けた鳥の多くは行動の不活発、食欲廃絶、膨羽、下痢を起こすが、全く臨床症状を表さないで死ぬものが数%いる。肝臓肥大、脾腫、腎腫大を特徴とする肝細胞の広範囲の壊死で死亡する。感染を受けた鳥は3~7日で糞便中にウイルスを排泄する。南北アメリカ大陸産のオウムは他のものより感受性が高い。

○クラミジア感染症(オウム病)
あらゆる年齢のすべての鳥類に感染する。初期症状は肝臓が冒されるために体重減少が目立つ。食欲廃絶、低体温、運動不活発,緑黄粘液便が見られる。40%以上の鳥は重度の沈鬱状態を示して死亡する。早期診断症例では抗生物質で良い治療効果を得る。
 ヒトへは鳥や哺乳類から感染する。感染鳥との濃密な接触や、この病原体を含む塵を吸入して感染する。

検査材料の採取
生きている鳥のAPV,PBFD,パチェコ病については2つの材料が使える。
(1) 理想的なもの:静脈血を注射筒で0.25~0.50ml採取する。試験管に保存。
(2) 次善的なもの:爪を切って血液を濾紙上に吸着させて保存。
(3) 総排泄孔内を綿棒で拭って、試験管に保存しても良い。
(4) 死体からの検索:肝臓、腎臓、脾臓の採取。

Species List For DNA Sexing
700種類以上の鳥について雌雄の判定ができます。以下には最近鑑別の要請のあった主な種類を挙げておきます。

African Greys(ヨウム)
Alexandrine Parakeets
Amazons(ボウシインコ類)
Australian Parakeets
Budgies(セキセイインコ)
Buzzards(猛禽類)
Bourke's Parakeets(アキクサインコ)
Caiques(シロハラインコ類)
Cranes(ツル類)
Cockatiel(オカメインコ)
Cockatoos(ヤシオウム/バタン類)
Conures (コイミドリインコ類)
Doves(小型野生ハト類)
Ducks(カモ類)
Emu
Falcons(タカ類)
Fig Parrots
Finches(鳴禽類)
Flamingos
Geese(ガン類)
Great Billed Parrots(オオハナモドキ)
Hanging Parrots(サトウチョウ)
Kakarikis
Kookaburras(ワライカワセミ)
Lories(スミインコ)
Lorikeets(ゴシキセイガイ類)
Love Birds(コザクラインコ類)
Macaws(コンゴウインコ類)
Meyer's Parrot(ムラクモインコ)
Moustached Parakeet(ダルマインコ)
Mynahs(九官鳥)
Ostrich(ダチョウ)
Owls(フクロウ類)
Pesquet's Parrots
Penguins
Pigeons(ハト類)
Pionus
Quaker Parakeet(オキナインコ)
Ring-necked Parakeets
Raptors(タカ類)
Rock Pebblers
Rosellas
Starlings(ホシムクドリ)
Storks(コウノトリ)
Senegals
Swans(ハクチョウ類)
Toucans(オオハシドリ)
Turacos

検索用語:オス、メス(おす.めす)の見分け方。性の判定。DNA性別鑑定、

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傷病野生鳥獣保護飼養ボランティア制度

  • 2008年08月09日(土)00時50分
  • by 夕陽丘 院長 兼 管理者

《傷病野生鳥獣保護飼養ボランティア制度について》

ケガや病気で衰弱した野生の鳥類や哺乳類(以下「傷病野生鳥獣」)は、その治療のために、野生鳥獣救護ドクターや天王寺動物園など(以下「救護ドクターなど」)ヘ運ぴ込まれます。そして救護ドクターなどでは、治療だけでなく給餌やリハビリまで行って、傷病野生鳥獣を野生復帰させています。しかし、人間と野生鳥獣が共存する豊かな環境を創造するためには、府民一人ひとりが野生鳥獣との関わりを見つめ直し、彼らを守るために力を尽くしていかなければなりません。そこで大阪府では、府民の鳥獣保護思想の高揚などを目的に、『傷病野生鳥獣保護飼養ボランティア制度』を設けました。この制度により、これまで救護ドクターなどでのみ行われてきた野生鳥獣の保護飼養(給餌、リハビリ、放鳥獣)を、傷病野生鳥獣保護飼養ボランティアが引き受けることができるようになりました。

《数護活動の流れ》
傷病野生鳥獣が保護された場合、『傷病野生鳥獣保護飼養ボランティア制度』により、次のような流れで救護活動を行います。

        大阪府      ・連絡    救護ドクターなど
      救護活動の窓口 ←──────── 傷病野生鳥獣の治療
          │  ↑           │
保護飼養の依頼│  │・指導・相談    │ ・野生鳥獣の受け取り
          ↓  ↓           ↓
         傷病野生鳥猷保護飼養ボランティア
     治療を受けた野生鳥獣の給餌、リハビリ、放鳥獣

・救護ドクターなどは、運ぴ込まれてきた傷病野生鳥獣の治療を終えると、後の保護飼養をボランティアに依頼するために、大阪府緑の環境整備室または農と緑の総合事務所(以下「大阪府」)に連絡します。
・大阪府は、連絡を受けた野生鳥獣の保護飼養をボランティアに依頼します。
・依頼を受けたボランティアは、救護ドクターなどから野生鳥獣を受け取ります。
・ボランティアは、野生鳥獣の保護飼養に関して分からないことがあれば、大阪府に相談することができます。ボランティアは、このように大阪府から適切な指導を受けながら、野生鳥獣を野生復帰させるまで、又は死亡するまでの間、給餌やリハビリを行います。

詳しくは大阪府 環境農林水産部 緑の環境整備室 まで
大阪市中央区大手前2丁目 TEL 06-6941-0351 (内腺 2745,2746)


以上の制度に伴って、 平成12年3月26日、保護飼養ボランティア養成講座が(財)日本野鳥の会大阪支部で開かれました。
内容は講義が
1 保護飼養ボランティア制度について。  大阪府緑の環境整備室、自然環境係 石原係長
2 野生鳥獣の救護法           WRV大阪支部長 獣医師・獣医学博士 中津 賞
実習が
救護の実際   指導  中津動物病院  
           獣医師・獣医学博士 中津 賞
           獣医師   中津 聡
           動物看護技師 稲田 和美
           動物看護技師 井戸 晶子
           動物看護技師 田伏 淳子
           動物看護技師 氏林 真登加
1 ドバトの保定法
2 ドバトの給餌・給水法    器具の作り方、餌の調合法、強制給餌法
3 鳴禽類(ブンチョウのヒナ)の強制給餌法  餌の調合法。
4 肉食鳥類(コミミヅク)の保定法と給餌法
などを行いました。


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飼い鳥の健康チェック

  • 2008年08月09日(土)00時46分
  • by 夕陽丘 院長 兼 管理者

○配合飼料について
 一日に消費する量だけ与えていますか。
数種類の雑穀類が混合されている、配合飼料を器に入れて、一日では食べきれない量を与えていると、鳥は自分の一番好む一種類の餌しか食べません。例えばカナリアシードだけ食べて、満足しています。
 カナリアシードはリジンとメチオニンの含量が少ないが、アルギニンとトリプトファンは豊富に含む。ヒエはトリプトファンを欠き、アワはアルギニンが少ない。従って配合飼料は極力多種類の穀類から構成される必要があります。
偏食によって、実に多様な病的状態が引き起こされますが。飼い主が最初に気づく変化は羽毛の色彩変化です。尾羽の下面や腹部の羽毛に黒い横線が入ります。これはフェザーマークと呼ばれています
 メジロとスズメの羽毛が黒変した症例とコザクラインコの羽根先が赤色に変化した症例。さらにはオカメインコのピンク色の羽毛にも遭遇しています。これらの明らかな羽毛の色彩変化に先立って、下尾筒あるいは尾翼の下面に横縞模様が現れることがあります。これはフェザーマークと呼ばれている。これはコリン・リジン・などの必須アミノ酸の欠乏、リボフラビンの欠乏、肝障害あるいは甲状腺機能低下を指摘する文献もあります。
 羽毛の色素が全く抜け落ちて部分的に白くなる羽毛色素欠乏症が知られています。オカメインコでは生長期のコリンとリボフラビンの不足に起因します。ニワトリ、七面鳥、ウズラの黒っぽい羽毛を持つ品種で、リジン欠乏により同じく羽毛色素欠乏症を引き起こします。しかしドバトやオカメインコではリジンが欠乏しても羽毛の白化はおこりません。しかし生長期が終わってからは、例え各種アミノ酸が欠乏しても順調な換羽と羽毛の輝きが見られます。
栄養による病気を予防するには、配合飼料を一日の必要量与えて、多種類の穀物を食べさせることが大切です。また最近では、色々の種類の小鳥に合った良質の固形飼料がローディーブッシュ社やハリソン社から市販されています。これらの栄養学者が市販したペレットタイプの固形飼料はヒナのうちから与えるとよく食べます。また若鳥ほど早く慣れて食べ始めますが、老齢の物では仲々なじめないので、注意が必要です。食べ始めたなら、配合飼料を減らして、最大50%までペレットに代えても良ろしいです。
 与えるエサを制限するので、確実に食べられるように器は、さらに大きな器に受けて、餌が効率よく摂取出来るように配慮してあげてください。

○青菜
カルシュウムとビタミンの補給のために必要です。適当な野菜としてはコマツナ、チンゲンサイ、ダイコンやカブの葉です。これらにはカルシウムが豊富に含まれています。しかしレタス、キャベツ、ハクサイにはあまり含まれていませんので、不適当な野菜です。穀類には全くビタミンAが含まれていませんので、ピーマンやトウガラシ、にんじんやその他の緑黄色野菜を時々与えることも必要です。

○ボレイ粉
カキの貝殻を砕いた物で、カルシウムの補給に不可欠です。いつでも食べられるように少しずつ、小さな器に入れて与えてください。青く着色したボレイ粉は与えないでください。

○塩土
鳥は筋胃の中に、貝殻や砂粒を保留して、穀物をすりつぶすのに、役立てています。その補給のために与えます。中にはすごい勢いで塩土を食べる個体がいますが、そんなに食べる必要がありませんので、その時は一週間に一度くらい小さなかけらを与えるようにしてください。これで充分です。

○水
新鮮な水がいつでも飲めるように時々入れ替えてください。ミネラルウオーターは与えないでください。結石の原因になります。

○器
配合飼料やボレイ粉、水入れ等の器はカビが生えやすく、健康に悪い影響を与えますので、要らなくなった歯ブラシなどで隅々まできれいにしてください。

○止まり木
 止まり木は糞で汚れていませんか、カナリヤ等はひどく汚してしまうことがあります。時々充分に擦って、汚れを落とし、充分水洗して乾かしてから再度設置してください。ケージの中にはせいぜい2本の止まり木で充分です。翼を使って飛行できる空間はありますか。

○糞
 鳥は糞と尿を同時に排泄します。小さな、少し盛り上がって、白と緑色が混ざっているのが正常です。一日に50個近くします。産卵期や抱卵時には、ヒトの小指大の糞をすることもあります。これは正常です。朝一番の糞は生理的飢餓糞で、夜寝る前に食べた餌は数時間ですっかり排泄されるため、朝には空腹になっています。そして腸の粘膜が再生されて剥がれ落ちた物が糞として出ますので、黒っぽい、粘液状の糞となります。これは病気ではありません。餌を食べ始めて、30分もしないうちに、正常な性状の糞を排泄するようになります。
あまりに数が少なくて、白い液体ばかり出しているときは、尿をしているのですが、餌を食べていないことを示しています。すぐに診察を受けて下さい。また飲水量が多く、したがって流れるような多量の尿をするときも異常です。腎疾患や糖尿病が疑われます。

○おやつについて
 良く慣れて来ると、飼い主は鳥を擬人化してしまい、自分と同じ食物を色々与えてしまいます。鳥は尿を固形で排泄しますので、食塩を多量に与えられますと、腎臓で高濃度となって、腎障害を起こし、次第に元気がなくなってきます。醤油のついた物や、味噌汁、スナック菓子など、小鳥らしくない食べ物は与えないでください。

○体重の管理
 セキセイインコの中には太りすぎになる個体が多いです。体重は45g を越えることのないように管理してやることが大切です。一週間に一度は測定してください。料理秤が便利です。セキセイインコではオスがメスに餌を運びますので、オスと同居しているメスで、とくに過肥の傾向があります。このときは別居させると効果的です。配合飼料は6gとして、青菜を多給してください。1週間に1グラム程度の減量が最適です。急激な減量は脂肪肝を引き起こして、元気がなくなりますので注意が必要です。
つぎのような症状のある時は、診察を受けて下さい。

1停立:止まり木の上で、じっとしたまま動かない。あるいは下に降りて動かない。
2膨羽:羽根を膨らませて、悪寒を訴えている。
3排泄孔が糞で汚れている。(下痢)
4急に片脚で負重している。指の動きが悪く、止まり木に指を拡げて止まれない。
5翼の抱え方に、変形がある。翼の先が上がっている。逆に変に下がっている。
6眼が開かない。涙が出ている。
7餌を吐いている。頭の周囲の羽毛が吐いた粘液で濡れている。
8呼吸が荒い、早い、深い。あるいは咳やクシャミをする。
9どこからか出血している。
10ひきつけを起こす。
11餌箱に入って、餌を食べ続けている。(嚥下障害)

検査の材料を持ってきてください。
例えば、軟らかい便、吐いた物、出血の付いた敷き紙等。

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初めて猫をむかえたら

  • 2008年08月09日(土)00時42分
  • by 夕陽丘 院長 兼 管理者
猫の健康管理

生まれて2週間目 健康診断 、検便、先天的な奇形などの検査
2ヶ月目 第1回目3種混合ワクチン 白血病ウイルスワクチンの接種
3ヶ月目 第2回目3種混合ワクチン 白血病ウイルスワクチンの接種
     第2回目は1回目を接種してから3週間後
5~7ヶ月目 避妊手術 雌は初回発情前に避妊手術をするのが理想的です。
5~8ヶ月目 去勢手術

1年目からは
年に1回 3種混合ワクチン 白血病ウイルスワクチンの接種 、健康検査、歯科検診
季節ごとに検便
フィラリアの予防 5月から12月まで1ヶ月に1回内服薬

7~8年目以降
 年2回の健康検査

ワクチンについて
 現在猫には7種類の病気に対してのワクチンがあります。今までは、3種の混合ワクチンや白血病のワクチンがありましたが、猫クラミジアとカリシウルイルスのワクチン株が2種類追加されました。猫クラミジア感染症とは、結膜炎や発熱が2~6週続く病気です。親猫が感染すると流産や死産あるいは不任の原因となり、生まれた子猫も眼炎や肺炎になります。
 カリシウイルスについてはワクチン株3種を混合したことにより、野生株17種にたいして免疫を得ることができるようになりました。

  猫ウイルス性鼻気管炎 猫カリシウイルス感染症
FC-7
猫カリシウイルス感染症
FC-28
猫カリシウイルス感染症
FC-64
猫汎白血球減少症 猫白血病 猫クラミジア感染症
猫3種混合ワクチン
○
○
   
○
   
猫4種混合ワクチン
○
○
   
○
○
 
猫白血病ワクチン          
○
 
猫7種混合ワクチン
○
○
○
○
○
○
○

接種する時期は?
 2か月齢以上の子猫ならびに、猫白血病や猫クラミジア感染症に対するワクチンを初めて注射する成猫に対しては、3週間間隔で2回注射します。
 その翌年からは、年一回の注射は必要です。

どのようにつれていったらいいの?
 猫ちゃんは移動用のかごや、ボストンバックなどに入れてつれてきて下さい。接種時に健康検査を行います。また子猫の場合は検便も行いますので、できれば便をビニール袋などに入れて持ってきて下さい。

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犬猫の輸入検疫について

  • 2008年08月09日(土)00時40分
  • by 夕陽丘 院長 兼 管理者

犬猫の輸入検疫について

 

2005年6月6日より新しい検疫制度が施行されます。中津動物病院と夕陽丘動物病院では、マイクロチップの装着とリーダーによる読み込みを行うことが出来ます。
注...浅香山動物病院では現在マイクロッチプの装着は実施しておりません。

 指定地域外への旅行について

半年以内の海外旅行などに犬猫を連れて行く場合、国内で最大7ヶ月以上前から手続きを始める必要があります。

1.マイクロチップの装着による個体識別を行います。

2.マイクロチップ装着後に2回以上の狂犬病予防接種を行います。

※マイクロチップ装着前に接種していても無効です。
※2回目は、1回目の接種から30日以上1年以内に接種する必要があります。
※2回目は旅行の1年以内に接種する必要があります。

3.2回目の接種後に、狂犬病抗体価の測定を行います。

※日本では農林水産大臣指定の検査機関「RIAS」で検査します。検査結果が出るまで約2週間かかります。
※帰国は採血から半年以上経過している必要があります。

4.出発直前に空港の検疫所で、狂犬病(犬猫)とレプトスピラ(犬)にかかっていないか又はかかっている疑いのないことの検査を受けます。

5.帰国40日前までに検疫所に事前届け出をします。

※手続きが不十分だと帰国時に最大180日間の係留を受けることになります。
日本国内で以上の手続きを行った場合のみ、入国時12時間以内の検疫で済み
ます。

※指定地域(狂犬病の発生の無い国・地域):アイスランド、アイルランド、スウェーデン、ノルウェー、英国(グレートブリテンおよび北アイルランドに限る)、オーストラリア、ニュージーランド、ハワイ、グアム

 

指定地域への旅行について
日本への帰国時にマイクロチップでの個体識別が出来れば、その他は現地での輸出検疫を受ければ日本に入国できます。現地でマイクロチップを装着しても良いのですが、旅行に行く前に装着をするとスムーズです。

 

※詳細は動物検疫所のホームページ(http://www.maff-aqs.go.jp//)を参照してください。必要書類もダウンロードできます。

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犬の健康管理

  • 2008年08月09日(土)00時37分
  • by 夕陽丘 院長 兼 管理者


 犬が家にきたら、なるべく早く動物病院に連れて行きます。ペットショップで売られている仔犬は45日齢位がほとんどです。お家で仔犬が生まれて、順調に育っているのなら生後2週間目に動物病院に連れて行きます。この時、消化管内の寄生虫の検査もしますから、 糞便を乾燥しないようにサランラップに包んで持って来てください。 次の事柄について検査します。

獣医学的な健康診断
検便
口腔内の検査
眼、耳、鼻の検査

仔犬の時によくかかる病気
犬回虫
コクシジウム
ジアルジア
ミミダニ
皮膚真菌症
皮膚疥癬
パルボウイルス感染症
ジステンパー
先天的な疾患

2回目の健診
 生後2ヶ月目に来院してください。
獣医学的な健康診断、先天的な奇形の有無、検便、口腔内の検査、眼、耳、鼻の検査を行ったあと第1回目の9種混合ワクチンを接種します。このとき5月~12月の間だったら、フィラリアの内服薬をお渡しします。これは1月に一回飲ませるお薬で、フィラリア症を予防できます。体重によって薬の量が変わりますので、仔犬の時や急に体重が変わったときは、また病院に取りに来てください。

3回目の健診
 生後3ヶ月目に来院してください。
健康診断のあと第2回目の9種混合ワクチンの接種と狂犬病予防接種、犬の登録を行います。混合ワクチンと狂犬病ワクチンはこのあと1年置きに接種します。
もし1回目の8種混合ワクチンの接種時期が生後2ヶ月より早かったら、生後4ヶ月目に第3回目の9種混合ワクチンの接種を行います。
このころから歯磨きの習慣を付けましょう。
パピィ教室などのしつけ教室に通ってください。

4回目の健診
 生後6ヶ月目に来院してください。
健康診断、永久歯の歯列(噛み合わせ)検査を行います。パルボウイルスワクチンの接種。

避妊手術 生後5~7ヶ月目に雌は初回発情前に避妊手術をするのが理想的です。
去勢手術 生後6~8ヶ月目に行います。

1年目からは 特に異常がなければ年に1回、狂犬病予防接種、混合ワクチンの追加接種、健康検査、歯石の除去、血液検査を行います。
季節ごとに検便→検査材料を持参してください。
フィラリアの予防は5月から12月まで1ヶ月に1回与えます。
フィラリア症の予防はスポットオンタイプ、内服薬(散剤、錠剤、チュアブル、液剤)、注射剤といろいろな種類がありますので確実に投与できるものを獣医師と相談のうえ使用してください。

7~8年目以降は年2回の健康検査に来院された方がよいでしょう。犬の寿命は長くて20年、平均14年ぐらいです。この年齢ぐらいから病気が非常に多くなってきます。
獣医学的健康診断、特に血液検査による総合検診、全身のレントゲン検査と超音波検査、歯石の除去、狂犬病予防接種、混合ワクチンの追加接種、フィラリアの予防

動物は調子が悪くても、それを隠そうとします。それを飼い主さんが見つけて来院されるまでに、すでに病気が進行しているときがあります。毎日の動物とのふれ合いの中で少しでも異常があればすぐに獣医師に相談してください。

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耳の手入れについて

  • 2008年08月09日(土)00時33分
  • by 夕陽丘 院長 兼 管理者

耳の手入れについて

犬は耳の手入れを怠るとすぐ外耳炎になってしまう子が多いです。逆に猫は手入れの必要はあまりありません。 
そこで毎日のケアーが大切になってきます。それぞれのパターンに分けて説明します。

耳の中に毛が生えている場合
 ミニチュアシュウナウザー、プードル、マルチーズ、フォックステリアなどは、外耳の内側の部分に細かい毛が生えています。そのままにしておくと耳垢の成分が毛に絡みついて、外耳炎になってきます。まず毛を抜きましょう。トリミングに出すときにトリマーさんに耳の毛を抜いて下さいと頼んでおけば、OKです。
家でも少しずつ指が届く範囲で結構ですから、抜いてあげましょう。

べっとりの耳垢が多い場合
 そもそも外耳には耳垢腺から白っぽい油の成分が分泌されます。耳垢がものすごく多くいつも外耳の表面を覆っています。レトリバー系、シーズーなどはこのタイプです。 放っておくとマラセチアという真菌が繁殖してきて、赤黒い耳垢がいっぱい出てくるようになります。レトリバーではだいたい生後4ヶ月を過ぎるとこうなってくる子が殆どです。黒い耳垢が出てきたら獣医師の診察を受けましょう。
  家での予防は、シャンプーの時によく耳を洗うことです。耳介はシャンプーをつけてよくもみ洗いしましょう。すすぎの時にシャンプーが残っていると皮膚炎の元になりますからよくすすいで下さい。弱い水流で耳の中に水をいれて頭を振らせて下さい。 片耳で10回ぐらいしましょう。すると水と一緒に中の汚れや、シャンプーがきれいにでてきます。ついでに眼もシャンプーが残っていたりしますので、よくすすいでおいて下さい。 鼓膜がしっかりしていれば耳の中には水を入れても大丈夫です。頭を振ったときに水が耳の中に残っていても、ほとんど全部出てきますので安心して下さい。
 それでも、耳垢がたまるようでしたらイヤークリーナーをつかいます。クリーナーを数滴耳の中に入れて、頭を振らせないように顔を持って下さい。1分ほどたってから、手を離し頭を2、3回振らせてください。すると耳垢とクリーナーが溶けて一緒に出てきます。耳介に汚れが付着していますのでガーゼで優しく拭いてあげましょう。このとき綿棒を使うとよけいに耳垢を奥に押しやってしまってよくありませんし、綿棒で耳の中の皮膚を引っ掻いてしまうおそれがあります。耳の中の皮膚はかなりデリケートなので綿棒は使わないようにしましょう。週に1回から2回ほど洗浄して、耳の中を清潔に保ちましょう。
 もし耳を気にしている、顔を片方に傾けている仕草が見られたら、鼓膜が損傷している可能性がありますから、何も手入れをしないで来院して下さい。

耳が垂れている場合
 中が蒸れやすくなっています。シャンプーしたときには必ず水分が残らないようにきっちり乾かしましょう。イヤークリーナーの中には乾燥を促す物もありますから、そういう物を使ってもいいでしょう。

猫の場合
猫は正常な状態では白いどろっとした分泌物をだします。耳垢に色が付くこともありますがほとんどの場合薄い茶色です。正常な状態では特に耳の手入れの必要はありません。外に遊びに行く猫はミミダニをもらってくることがあります。ミミダニにかかるとフケのような乾燥した茶色の耳垢が沢山出てきて、かなりの掻痒感があります。そういうときは病院に連れていって下さい。

病気について簡単に説明しましょう。

ミミダニ(耳疥癬)
一緒に生活していたり、接触したなどで、簡単に移ります。非常に痒く、耳の周りに引っ掻き傷が増えてきます。耳ダニは耳鏡やルーペなどでも確認できます。

ミミダニ(成虫)

ミミダニ(虫卵)

マラセチア性外耳炎
 レトリバー系で黒い耳垢がたまっているのは9割マラセチアというカビです。 耳垢を顕微鏡でみると酵母様のカビが確認されます。ひどくなってくると炎症が始まり、痒みがまし腫れてきます。 マラセチアは犬では常在菌ですので、皮膚の表面にはいてもおかしくないのですが、耳の中はマラセチアの栄養源となる耳垢腺からの油分がかなり豊富に分泌されており、さらにたれている耳なので中が蒸れやすくなって、マラセチアが繁殖しやすい環境になっています。勝手に治るというのはあまりないようです。治療と毎日のケアーが必要になります。


マラセチア(酵母様真菌)

細菌性外耳炎
外耳が細菌によって炎症を起こします。起炎菌にはstaphylococus intermediusやPseudomonas aeruginosa等が原因になりますが、これらも常在菌ですので、アレルギー、シャンプーのすすぎ残し、汚れた河川に入った後、免疫力の低下などで、発生します。

中耳炎 鼓室包と呼ばれるところに膿がたまったりします。中耳炎になると耳の奥が痛くなるようですが、動物の場合は、訴えてくれないので見過ごすことが多いです。おもに風邪などから炎症が波及してなります。

内耳炎 中耳炎からの炎症が波及して内耳まで及ぶと斜頚といわれる症状が発生します。常に頭を斜めに傾けたり、旋回運動をしたり、立っていられなくなるのもいます。

腫瘍 扁平上皮癌や悪性黒色腫などは皮膚のどこでも発生しますが、特に老齢の白い猫の耳介には扁平上皮癌が発生しやすいです。

耳血腫 外耳炎などで頭をよく振ると耳の血管が切れて軟骨と皮膚の間に出血します。すると耳介が球状に腫れます。ものすごくいたいので更に頭を振ってよけいにひどくなります。中には自己免疫疾患の子もいて、そんな症状はないのにいきなり耳血腫になったりします。

耳垢腺の過形成 老齢化してくると耳垢腺が腫れてきて、耳道をふさいだりします。ほとんどは外耳炎の起こっている物に併発して、耳道をふさぐためにますます悪化します。放っておくと希に腫瘍化したりします。

糸状菌 Microsporum canisが寄生して、皮膚の表面に落瘡を作ります。耳介に多く出来やすいです。全身に感染することもあります。これはヒトにもうつります。

アカラス(イヌニキビダニ)毛根に住み着くダニです。一般に免疫が弱い犬に感染するとされています。目の回り、口の周り、指、耳介の縁などに症状が強く出て非常に痒くなります。

疥癬 皮膚の中にトンネルを掘って寄生します。他の動物の接触感染によってうつります。

さいごに
 外耳炎はそれぞれの病気にあった治療が必要です。動物は調子が悪いからと入って自分では病院には行きません。動物の病気は飼い主さんが見つけてあげなければなりません。それは、他覚症状が出ないと気づきません。既に病気はだいぶ進行しています。一刻も早く獣医師の診断を受けましょう。

 

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定期健康検査

  • 2008年08月09日(土)00時28分
  • by 夕陽丘 院長 兼 管理者


当院では定期的に健康検査を受けることをお勧めしています。病気の早期発見、早期治療に結びつき、健康で長生きできるよう、サポートします。

 犬 の場合、5歳以上になったら年に1回、10歳以上になったら年に2回の精密検査を受けましょう。生後1年を過ぎると、ヒトとの年齢換算で1年に4才年をとります。それだけ老いるのも早いものです。 検査と言っても何も難しくはありません。身体検査、血液検査、糞便検査、レントゲン、 超音波検査などです。これらの検査で心臓病・肝臓病・糖尿病・腎臓病などの早期発見が出来ます。

 猫も基本的には同じですが加えて猫エイズ、伝染性腹膜炎や伝染性猫白血病の抗体検査をすることができます。

 鳥類は身体検査、糞便検査とソノウ内検査を行います。

 ウサギは歯列が悪くなったり(とくに臼歯)、毛球症の有無もX線検査でわかります。

 ハムスターは身体検査と糞便検査を行います。

  身体
検査
聴診 血液
検査
検便 尿検査 X線 超音波
検査
ウイルス
検査
ソノウ内
検査
費用 初診料に含まれます 初診料に含まれます 5000円 500円 1000円 5000円~ 2500円 一項目3000円~ 500円
犬 ○ ○ ○ ○ ○ ○2枚 ○    
猫 ○ ○ ○ ○ ○ ○2枚 ○ ○  
鳥 ○ ○ ○ ○       ○ ○
ウサギ ○ ○ ○ ○ ○ ○1枚 ○ ○  
ハムスター ○ ○   ○ ○ ○ ○    
                   


健康検査の項目
 身体検査(特殊検査を除いて初診料に含まれます)
  眼(結膜、眼球内、網膜検査)、耳(外耳炎など)、口(歯石、歯槽膿漏、虫歯、歯列)、鼻、四肢、体幹部(乳腺腫瘍など)

 聴診(初診料に含まれます)
  心音、肺音、内臓音

 血液検査(5000円~)
  血球検査、生化学検査(スクリーニング11項目)

 検便(500円~)
  寄生虫検査、消化不良、腸内細菌叢検査

 尿検査(500円~)
  蛋白尿、糖尿病、膀胱炎、結石症

 X線(5000円~)
   5kg以下の動物は胸部腹部同時に撮影できますが、それ以上の動物は分割して撮影することになります。
  胸部(肺炎、癌などの新生物、心臓)、腹部(肝臓、腎臓、脾臓、消化管、脊椎)

 超音波検査(2500円~)
  肝臓、腎臓、膀胱など

 ウイルス検査(3000円~)
  猫
    猫エイズウイルス、猫白血病ウイルス、猫伝染性腹膜炎ウイルス、トキソプラズマ
    検査センターに送付しますので結果が出るまでに一週間ほど時間がかかります。
  鳥
   PBFD、BFD、パチェコ、クラミジア(オウム病)、サルモネラ、インフルエンザなど。
  うさぎ
   エンセファリトゾーン

鳥、ハムスター、ウサギの場合は所要時間は20分程度になります。診察時間内に来院してください。

この検査には治療費は含まれません。
ご不明な点がありましたらお気軽にご相談ください。

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病気の予防

  • 2008年08月07日(木)16時36分
  • by 夕陽丘 院長 兼 管理者

■定期健康診断 犬、猫、鳥、ウサギ、ハムスター

犬
■パピイ教室のご案内
■耳の手入れについて
■犬の健康管理

■犬猫の輸入検疫(マイクロチップ)について

猫
■猫の健康管理

鳥
■飼い鳥の健康チェック
■手乗りの小鳥の育て方
■保護飼養ボランティア養成講座
■雌雄鑑別とPBFDの診断
■鳥の攻撃性
■鳥類とヒトの主な共通感染症
■油汚染海鳥救護講習会

■鳥類Q&A フェレット
■フェレットの飼い方と健康管理 小型哺乳類
■小型齧歯類の看護法
■ハムスターのレプトスピラ症
■チンチラの飼い方



爬虫類
■亀の飼育と健康管理
■両生類・爬虫類の飼い方
■カメの健康管理
魚類
■魚類の看護学
■魚のえらめくれ

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